2006年6月5日月曜日

VMware Virtual Machine ImporterでVMの変換

ハードディスクの整理をしていたら、昔・・・え~と3年くらい前でしょうか・・・FreeBSD上でVMware Workstation 2.0で使っていたVM(Virtual Machine:仮想マシン)がでてきました。ゲストOSは、Windows98SEとか、Windows2000とかRedHat8.0とか・・・



そのころは、FreeBSDのバージョンも4.xの前半のほうでした(もうおぼえてない)。Linux版のVMware Workstation 2.0を購入し、FreeBSD上で動かしていました。portsになっていて(/usr/ports/emulators/vmware2/に、今でもある)、特に難しいことをすることもなく、普通に使えていました。



でも、FreeBSDのバージョンがあがっていくにつれて、ある日、VMwareが動かなくなってしまいました。たぶん、vmnetとかネットワーク周りの機能が使えなくなってしまったような気がします。そのころは、VMwareを使う必要性も薄れていて、そのうちに、FreeBSD上のVMwareのことは忘れてしまっていました。



で、先日、そのころのVMのファイル~合計10数ギガバイトにものぼるディスクイメージファイルとかですが~、それらが発掘されたのでした。

「えーと、この中、何がはいってるんだっけ???」

VMware PlayerやVMware Serverで、そのVMを動かそうとしたら、どうやらVMware Workstation 2.0というのは、バージョンがあまりにも古すぎるということで、動かすことはできませんでした。せめて、ディスクイメージファイルだけでも使えればと思ったのですが、それもダメ。



VMware Workstation 2.0で使っていた仮想ディスクイメージファイルって、たとえば、1つ、こういうファイルがあって、

DRIVETYPE      ide
CYLINDERS  16254
HEADS         16
SECTORS       63
ACCESS "disk1.dat" 0 4096008
ACCESS "disk2.dat" 4096008 4096008
ACCESS "disk3.dat" 8192016 4096008
ACCESS "disk4.dat" 12288024 4096008

そして、2GBごとに分割されたファイルがあるってものでした。今使われているvmdkというファイル形式とは、ぜんぜん違っています。



もうちょっと古いバージョンのVMwareで変換しろ、ってメッセージが表示されていたので、どうしよっかなぁ~めんどくさいな~と思いながら、Webサイトを眺めていたら、こんなのを発見。



VMware Virtual Machine Importer 2.0 Beta Refresh
http://www.vmware.com/products/beta/vmimporter/



Microsoft社(が買い取った)のVirtual PCの仮想マシンとか、VMware社のさまざまな製品でつくられた仮想マシンを、最近のVMwareで動かせるように、変換してくれるツールだそうです。ただし、まだベータ版クォリティのツールということになっていて、機能の制限とか、いろいろあるようです。



とりあえず、これを試してみることにしました。



FreeBSD上で作成したWindows 2000のVMを、Windows上のVMware Playerで動かすようにしてみようと思います。





インストール後、VMware Virtual Machine Importerを起動します。



Vvmi02



「Source System Information」では、変換したいVMを選びます。旧バージョンのVMwareで使っていたVMなので、「Import a standalone virtual machine」を選べばいいのでしょうね。



Vvmi03



「Specify the Source for Your Virtual Machine」にて、VMのファイルを指定するのですが、ここでちょっと迷いました。もともとFreeBSD上で作成したVMなんですが、そのVMの定義ファイル名には拡張子がついていませんでして、ファイル選択のダイアログで選べませんでした。とりあえず、勝手に、「.vmx」という拡張子をつけてしまいました。これで、選べるようになりました。



Vvmi04



「Destination System Information」では、変換先の形式を選びます。ESX Serverなんてものはもっていないので、「VMware Workstation Virtual machine」を選んでおけばいいんでしょうね。



Vvmi05



「Specify the Destination for Your Virtual Machine」で、変換後のファイルの置き場所を指定します。



Vvmi06



「Virtual Machine Options」というところで、「Disk Options」として、ディスクイメージファイルの形式をたずねられました。「Create a linked clone」ってのはきっと違うよな、と思ったので、「Create a full clone」をえらび、チェックマークはつけないでおきました。



Vvmi07



「Summary」で、これでいいんかい?って言われてるので、いってよし、と。



Vvmi08



変換作業がはじまります。ディスクイメージファイルの変換が重たい作業でしょうから、けっこう時間かかります。だいたい10分くらいかかりました。



Vvmi09



で、待っても待っても、いつまでも終わりません・・・あげくに、やたらとパソコンが重くなってきて、全体的に動きがおかしくなってしまいました。こういうときは、あわてずに、よけいなことをせず、おかしいと思われるプロセスを終了させることのみ専念・・・数分後、なんとか、コイツ、Virtual Machine Importerを終了させることができました。



Vvmi10



で、変換が失敗した、って言ってるのですが、どうやら、ディスクイメージファイルは変換できていたようでして、適当にvmxファイルをいじくってるうちに、動かすことができました。



3年ぶりに起動したWindows2000。Windows Updateが、たんもりとありました。





■ そのほか、きがついたこと



RedHat 8.0を変換したときは、そのguest OSはまだサポートされていない、みたいなメッセージが表示されたものの、とくに問題なく動かすことができました。



もともとのVMの定義ファイルを見ると、ファイルのパス名がUnixの絶対パスで記述されてたり、/dev/fd0とかだったり、そりゃないよな、というのは、手作業で事前に書き換えておいたり、変換後のvmxファイルを手作業で書き換えたりしてみました。



VMwareのツールとかバージョンとかによって、仮想マシンでエミュレートされるデバイスが異なるようで、ネットワークカードも、別デバイスになってたりすることがあるようです。RedHat 8.0は、ブート時に、NICデバイスが変化したことを自動的に検出してくれて、なんだかよきにはからって設定しなおしてくれました。こういうところは、Linux系がFreeBSDよりもよく整備されてますね。



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