藤子・F・不二雄大全集は、まだぜんぜん読めてませんが、全集の最初の3冊を買った帰り道、なんとなく立ち寄った某古書店で、見つけました。
小学館版 学習まんが人物館
藤子・F・不二雄
こどもの夢をえがき続けた 「ドラえもん」の作者
監修/藤子プロ
まんが/さいとう はるお
シナリオ/黒沢哲哉
この本は、藤本弘先生が亡くなった後に出た本で、当時、書店で見かけたとき、なんだこれ?と思って、見向きもしていなかったんですけど、数年前から、もしも見つけたら、手に入れておこう、と思ってました。偶然にも、全集を買ったその日に、お手ごろ価格で入手できちゃいました。
2001年4月10日 第5刷と、増刷を重ねているようでして、実は人気のある書籍だったり?!
私は珍本だと思ってたんですが、amazonでも、在庫ありますね。
学習まんが人物館というシリーズは、けっしてまんが家を取り上げた本ではなくて、藤本先生以外には、手塚治虫もあるようですが、キュリー夫人とかエジソンとか豊臣秀吉とか、歴史に名を残す偉人を取り上げるもの・・・らしいです。
前半は、安孫子先生の「まんが道」のanother side storyって感じです。おおむね、まんが道と同じですが、藤本先生が就職して辞めた話、上京するときの藤本先生が描かれています。
あと、まんが道で謎の伏線か?!と思われている、「藤本先生、咳こんで、重病なのか!」のシーンも、詳しく描かれているのには驚きました。
まあ、読んでからのおたのしみ、ということで。
・・・この本の内容、どこまでが真実? どこからフィクション? [E:coldsweats01]
あれ?そうだったの!?と思ったのが、ペンネームを藤子不二雄を変更したのは、実は、東京に出てきてすぐだった、ということ。まんが道では、原稿を落としまくった後にペンネーム変更をしているので、まんが道の方が真実だと思い込んでました。
それと、原稿落としまくり事件の後、藤本先生が単身で上京してきて一人でお詫びの電話をかけたりしてた描写。藤本先生は社交的なことは苦手、といった話を聞いていたので、今回この本を読んで、えーそうだったの?と思ったんですけど。
後半は、「まんが道」にも、「愛しりそめし頃に」にも、描かれていない内容です。トキワ荘を出る話、少年サンデーの創刊、スタジオ・ゼロの設立~解散、オバケのQ太郎の大ヒット、ドラえもん誕生、藤子不二雄コンビ解散、藤本先生の最期のとき、・・・などなど。
まあ、これらの話は、個々に、いろんなところで語られていたりしますし、これは子供向けの本ですしページ数も限られているので、あまり深くは描写されていません。
巻末には、「学習資料館 藤子・F・不二雄…ひとと時代」という資料編がついてまして、写真とか、代表的な作品の紹介、年表なんかが掲載されています。
そういえば、「未来の想い出」を、まだ読んだことがなかった。
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