2012年4月1日日曜日

愛・・・しりそめし頃に・・・ (11)

たしかそろそろ新刊が出てるはずだと思って、ぶらっと入った書店にて、新刊コーナーを探すも見つからず。隅の本棚の上の方に、ひっそりと2冊、置かれていました・・・



表紙が、春っぽくていいですね。赤塚氏がシェーしてる!



20120331



愛・・・しりそめし頃に・・・ (11)
藤子不二雄A





1年ぶりの新刊。11巻も、内容盛りだくさんですね。





  • 満賀と才野は、ひさびさに富山へ帰省するものの、まんがへの情熱がこみあげ、すぐに東京へ戻る


  • 怪物くん、誕生


  • 野球漫画に挑戦。「長嶋選手物語 背番号3」


  • テラさん、ふたたび登場。漫画少年史、完成


  • 巻末特別付録 「負けてたまるか 松平康隆」


10巻が野球漫画になっていたのは、長嶋選手物語の伏線でしたか。
この長嶋選手物語に関連させて収録したのだと思いますが、男子バレーボール部監督を描いた「負けてたまるか 松平康隆」は、どちらも、努力する男を描いたドキュメンタリー風の漫画であり、「劇画 毛沢東伝」と同じ雰囲気を感じさせられました。
手塚治虫のセリフに「これからの漫画は、日本を代表するスーパーな表現ジャンルになりつつある!」(P.53)とあるように、「愛・・・しりそめし頃に・・・」ってよく練られて構成されていると思います。



11巻では、あの有名な「怪物くん」が誕生するエピソードが描かれています。才野のセリフ「主人公の怪物くんのキャラが立っている!怪物ランドの王子のわがままさが楽しく出てるし、その超能力も面白いねぇ!!」(P.124)とあるように、個性的なキャラクターがたくさん、独特の世界観もよくできてるし、怪物くんは、当時の漫画としては画期的だった?!
ところで、才野が「この仕事はおたく一人でやった方がいいと思う。」(P.81)と言ってるのが、「まんが道」とは違って、なんだかよそよそしい感じがして、寂しい感じがしてしまうのですが、気のせいでしょうか。



テラさんが、その他のトキワ荘メンバーとはだんだんと離れて行ってしまう流れを描いた、「まんが道 わかれ道」は、もっともっと寂しいです。結局は、テラさんが頑固すぎる性格だったことが原因なのでしょうか。





スクライドを見るために池袋へ行ったとき、山手通りを通って椎名町駅を通過するので、なんかワクワクしました。今度、行ってみたいです。





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