2013年11月4日月曜日

藤子・F・不二雄大全集 第4期 第2回配本(2013年3月)

文化の日なので、文化的なことをしようと思いまして、読書。



それにしても、これ、3月に出た本なんですけど[E:coldsweats01]



20131103



とびだせミクロ (1)



「幼稚園」(1963年1月号)から、「小学一年生」(1964年3月号)までに掲載された作品を収録しているそうです。



50年前の、幼稚園児、小学校一年生向けのマンガが、21世紀になってこうして出版されている、というのもすごいことです[E:coldsweats01]
さすがに絵柄は時代を感じさせるなぁと思いますし、幼いこどもむけに書かれているということで、わりと単純なストーリーと表現にもなっているのですが、なんだかすんなりと読めてしまいました。



擬音語、擬態語の「しゅっ」とか「ぽん」とかが、活字になっているのがちょっと気になりました。途中から、書き文字に変わっているのですが、「ザブン」と書かれていて、そこに「ざぶん」とルビがふってあったりするのも、また気になったりします。カタカナって、いつ教わるんでしたっけ?



作品タイトルの「とびだせミクロ」も、扉絵では「とびだせみくろ」になってます。TOBIDASE MIKUROと書かれている回もあったりします[E:coldsweats01]



内容については、こどもだましのマンガだなぁ、と思ってしまうところもあります。爆弾を宇宙に捨てに行ったシーンでは、「はなしたら地球へ落ちていくし」と言った後に、人工衛星の上に置いてくるとか[E:coldsweats02]



しかし、そんな中にも、ちょこちょこと、後のドラえもんにも見られるようなネタがあったりして、なるほどねぇ、と思ったりもします。パーマンのコピーロボットのようなものも登場してました。SF短編でも、地球を脱出するロケットという、よく似たネタで作品が描かれています。



この「とびだせミクロ」が描かれた時期は、「海の王子」よりも後で、「すすめロボケット」と同時期、「オバケのQ太郎」のちょっと前という感じのようです。



藤子F先生の文章が巻末に収録されているのですが、藤子不二雄の最初のヒット作「海の王子」の後、幼児向けに似たような作品を描いてくれと頼まれたそうで、「ろけっとけんちゃん」、「すすめロボケット」、「とびだせミクロ」と作品が生まれていったそうです。



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