小学館スペシャル
ドラえもんクラブ 3号
1994年7月1日発行
定価480円
目次
◆藤子・F・不二雄スペシャルまんが
超短編ドラえもん
藤子・F・不二雄名作劇場 ミラ・クル・1
ミラ・クル・1百科
藤子・F・不二雄スペシャル キテレツ大百科
◆SFすこしふしぎ劇場 見えないミエル(Moo.念平)
◆ドラえもん特別企画
SFドラベンチャーぼくたち地球人シリーズ 太陽系開拓史
ドラバルくんのSF紀行
20世紀メカ図鑑 ひみつ道具NOW!!
◆連載25周年記念企画
大募集!ドラえもん4コマまんが大賞
ソーラー電卓付ドラえもんクラブメンバーズカード 全員プレゼント
太陽系の惑星たち
スモールライト物語(ストーリー)
◆映画15周年記念企画
のび太の宇宙開拓史外伝 コーヤコーヤ星物語
ドラベンチャー・ミュージカル
メイキング オブ 映画ドラえもん
◆超ゲームコミック
RPGドラえもん スネ夫の危機!? ロンドンの謎!!
◆すこしふしぎドラえもんシリーズ
ドラ大学
ドラえもん新聞
ファンクラブ通信
大懸賞アンケート
2号大懸賞当選者発表
藤子・F・不二雄ワールド
ドラえもんクラブ4号予告
名作劇場と称して、「ミラ・クル・1」ですかぁー。ひゃー、それ、とりあげますかぁー。
ミラ・クル・1の連載が、私のコロコロコミック時代に重なるので、「あーあった、あった、そんなの。なつかしーなー」と、私は思います。隔月連載だったせいか、小学生だった当時も、あれ、前回、どんなのだったっけ?と思い、毎回、前回の作品を読み直していたような記憶が・・・
一般には、「こんなのあるんだけど、知ってた?」と話のネタふりに使うような作品かな、と思います。そういう点で、こうやって、無かったことにしてしまうことなく、いや、過去をむしかえす、いや、隠れた作品を掘り起こしてくれるのは、ありがたいことです。
実は、ミラ・クル・1と似たような作品として、「T・Pぼん」(タイムパトロールぼん)があります。これは正真正銘の名作です。コミックスもたぶん入手しやすい?きもしますし、何を勘違いしたかひょっこりアニメ化もされてたりします。
コミックスはいろいろなのがでていて、とりあえず、画像がでてたので、にぎやかしのために貼り付けておきます。
私がドラえもんに熱中していたのは、今思い起こすと信じられないのですが、だいたい1979年~80年の間のほんの2年間だけ。しかし、小学生低学年ころの2年間というのは、今の10年間くらいには相当すると思うのですが、あの2年間は、とっても充実していた毎日でした。
そのときのクラスメイトで、私と双璧をなすほどの(いや私はそれほどでもないですが)ドラえもんマニアがいて、彼から、「藤子不二雄の漫画で、こんなのあるんだよ」と言われて見せてもらったのが「T・Pぼん」でした。
当時、単行本が2,3冊くらいしかでてませんでしたが、非常に内容が濃くて、ドラえもんよりもやや年齢層が上だと思われ、ちょっとオトナ~な気分になりつつ、歴史の豊富な話題に引きつけられ、すごく楽しんで読ませてもらいました。「次は?もっとないの?」と聞くと、「だれも知らないような雑誌にほそぼそ掲載されているので、なかなか単行本がでないんだよ」と彼は言ってました。えっと、いまさっきインターネットで検索しましたが・・・すみません、それ、ぜんぜん知りませんでした。彼は、いったいどうやって、「T・Pぼん」とめぐりあったのか!?謎だ。
結局、そのつづきを読んだのは、それから15年くらいたってからでした・・・ははは
「ミラ・クル・1」も「T・Pぼん」と同様、SFに分類される作品です。藤子F作品の多くは、このSFという形容がつきますが、ドラえもんクラブの表紙にもでているように、ここでのSFは、「S=すこし F=ふしぎ」とされています。普通のSFは、Science Fictionの略で、日本語に訳すと空想科学となります。ちょっと話が脱線しますが、海外では、SFとは略さずに、SciFiと略すそうです。サイファイと発音します。
藤子先生の、児童漫画風のほのぼのした絵柄で、アイデアにとんだ重厚なSF(すこしふしぎ)作品を読むのは、なんともいえない至福です。
・・・とかいう方向へ、話をふったのは、実は、つぎのことを言いたかったから。
最近、「三丁目の夕日」(原作:西岸良平)が実写映画化されましたが、私は、あの、すっとぼけたほのぼの絵柄と、しみじみと味わい深いストーリーが、とっても好きで、雑誌で毎回楽しみにしています。単行本を買うほど好き、というわけではなかったのですが。。。
先日、ペーパーバックが安かったので、何冊か買ってみました。「空想科学物語」編に収録されていた「コスモゾーン」(「三丁目の夕日 夕焼けの詩」第20集に収録とのこと)という作品を今日読んで、衝撃が走りました。どこかありがちな日常、どこかコミカルなところ、どこか今の常識とはズレた未来の世界の怖さ、現代社会への風刺や警鐘、などなどが含まれていて、藤子F先生のSF短編にも通じるところがあると思います。
「コスモゾーン」という1作品だけは、桁違いに超まじすげー、と思いました。こんな作品、いったい、何年前に描かれたのでしょうか(20年以上前のようでした)。今読むと、すごい先見性を感じます。
これかな?本屋さんであんまりみかけないけど、なにげに、単行本の巻数はすごい。
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