2007年10月9日火曜日

pio 昭和61年2月号 ~ ソノシートで思い出した

土曜日の夜だったか、ソノシートに勝手にランキングづけして紹介する、サブカル系っぽいテレビ番組をやってました。



  • ソノシートは、現在すでに生産する設備がない。


  • 最後に作られたソノシートは、プレステ2の萌え系?ゲームの初回特典のおまけだった。


  • ソノシートは、朝日ソノラマの商標かなんかで、他社では別の名前になっていた。


  • フランスかどっかで出版されていたソノラマという雑誌の、日本版を出版する権利を、朝日新聞社が獲得して、子会社として作られたのが朝日ソノラマ


  • その朝日ソノラマも、先日、会社を解散した


  • 日本で初めてでたソノシートは、朝日ソノラマよりも1ヶ月早く、別の会社から出たものだった


とかなんとか、うんちくもりだくさんで、おもしろかったです。





・・・で、ソノシートで思い出したのが、このパソコン雑誌。



pio (ピオ) 工学社
昭和61年(1986年) 2月号



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パソコンゲームのプログラムリストがたくさん載った月刊誌で、毎月、読者が、一生懸命になって、1文字、1文字、プログラムを入力するのですが、それはかなり大変な作業。そこで、入力作業を省くために、途中から、ソノシートがつくようになりました。



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このソノシートを、カセットテープにダビングして、そのテープをパソコンに読み込ませると、プログラムが実行できるようになる・・・んですが、まあ、信頼性も低くて、なかなか、読み込ませても成功しなかったです。当時を知らない人には、なんでそんなことでプログラムがパソコンに入るのか、ちんぷんかんぷんだとは思いますけど(笑)。



マシン語ダンプリストの場合は、読み込んだあと、エラーがあっても、チェックサムを確認して、なんとか修正することもできましたが、BASICのプログラムの場合は、もうだめですね。



うまくソノシートから読み込む方法として、ホコリをおとせ、うまく切り取ってソリがないようにしろ、など、いろいろテクニックが掲載されているほか、「パソコンDJ ロクサーナ」さんによる音声も、ソノシートに収録されているのでした。ソノシートに収録されていない機種をもっている悲しいパソコンユーザー向けの配慮なのでしょうか。



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しかし、です。このソノシート1枚じゃ(2枚ついてた月もあったような?)、雑誌に掲載しているプログラムのうちの、ほんの数本しか収録されてません。



もう数年すると、雑誌に、フロッピーディスクや、CD-ROMなどが付録としてつく時代がきました。


ソノシートつきのパソコン雑誌は「pio」が元祖ではなくて、同じ工学社の「I/O」でも、その昔、ついていた時期があったそうです(某所で、その当時のI/Oを少しだけ見たことあります)。


後に聞いた話ですが、出版業界では、雑誌などに豪華な付録をつけてはいけないという取り決めがあって(その昔、付録をつぎつぎにつけて、付録で競争
するという、おかしな現象がおきた時代があったとか)、付録として、ソノシートはもちろんOKだけど、フロッピーディスクのうち、3.5インチは、プラス
チックケースやら金属シャッターとかいろいろついてるので、「豪華な付録」にひっかかるんじゃないのか?みたいなことが言われていた時期があったみたいで
す。




目次から、その当時の、パソコン機種の普及率がわかる・・・?





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かと思ったのですが、わりと、まんべんなく、掲載していたみたいです。



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たぶん、MZは、もうジリ貧だったのでは。



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なにげに、シャープのポケコンが大検討しているほか、JR-100なんてものも・・・




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どうも、このころは、自分で、プログラミングしてゲームを作る、という人は、かなり少数だったのではないかと思えます。



アマチュアが作ったみすぽらしい、ちっぽけな自作ソフトにくらべて、豪華な市販ソフトが多数あったり、ゲームがやりたいなら、ファミコンがあるじゃないか、みたいな感じだったのではないでしょうか。



たとえば、このpioでは、さまざまなゲーム開発会社を探訪する記事が連載されてました。



この号では、ビクター音楽産業・・・ あんまり印象に残ってないけど。



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パックマン、ドンキーコング、マリオブラザーズなどで、ゲーム内のキャラに人気が出て、ゲーム以外に、キャラものでもうひともうけする、というビジネスモデルが成立しだしたらしいですが、ここでも、それを狙っている雰囲気はたっぷりあるんですが・・・



なんだこれは?! かわいくない・・・むしろ不気味ちゃん・・・(笑)




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難しいですねぇ。





 



なんとなく見つけた小さい記事。「トリビアQ」という雑学クイズゲームらしいですが、このころから、トリビアって言葉、使ってたんですね。



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pioという雑誌は、アマチュアが、自作ゲームを発表して、アマチュア同士が切磋琢磨するという、「まんが道」でいうところの「漫画少年」的な役割を担っていたのではないか?と思うのですが、時代の流れには逆らえなかったのか、ファミコンのゲームソフトを紹介するコーナーがありました。えっと、「ポートピア連続殺人事件」ですね。もともとはパソコンゲームだったのですが、今にして思えば、歴史的名作であり迷作を、よくぞえらんだものだな、と拍手喝采。




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広告から。



他のメーカーと比較して、正直、あんまりぱっとしなかったMZシリーズが、起死回生をねらって出した、「スーパーMZ」。結局、ダメでしたが。同じシャープでも、別の事業部が出したX1は、X1turbo、X68000と、マニアックな人たちには、そこそこ受けてました。



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スーパーMZがカラー256色とか言ってるあとに、富士通は、FM77AVで、4096色 同時発色 総、天、然、ショックとかやってて、圧倒的な差を見せ付けています。そのあと、26万色とかいう機種もでてました。画面の総ドット数が26万もなかったので(仮に、640x400だったとして25万6千。実際には、320x200とかじゃなかったっけ?)、そのときは、同時発色とは書いてなかったです(笑)。



ところで、このAVって、パトレーバーの98式AVの元ネタなんでしょうか。




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表4広告では、NECの、Mr.PCこと、PC-6601SR。



SHARP X1のお得意芸だったスーパーインポーズ機能を実現したり、ワイヤレスキーボードだったり、なんでもありな感じへ進化しています。もちろん、お得意の、パソコンが歌う機能もあり。最近、「初音ミク」ってのが、流行ってますが、誰か、Mr.PCとデュエットさせて!(笑)




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時代が10年早すぎたのではないか?!といわれる、パソコン・ソフトの自動販売機、ソフトベンダー武尊(たける)。これ、通信ネットワーク(パケット交換と書いてあるけど、DDX-Pかな)を使って、データをダウンロードしてたんですね。へぇ~。それにしても、時代を先取りしすぎてたなぁ。



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これ、21年前かぁ~。ついこのあいだのことのように感じるのに。
歳とったなぁ。はぁ。



(追記)
pioは、1986年10月号で休刊(事実上の廃刊)になりました(休刊後に、増刊号がでてたかな)。
あのころは、えっ、なぜ突然の休刊?!と思いましたが、もうそんな時代ではなかったんだな、と今では納得。
自分自身が流れの中にのっかっていると、流れがあることすら気がつかない。でも、ちょっと外れた位置から傍観すれば、ほらね・・・そんな感じのことなんでしょうね。





(2007/10/23 追記)



コメントに書いた「コンピュートないと」の紹介記事を見つけました。たぶん、電波新聞社「マイコン」1983年5月号。



へー、石田晴久だったんだぁ・・・



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2 件のコメント:

  1. ソノシートと、タケル・・・懐かしすぎです。
    パソコンサンデーの副音声も懐かしい・・・。
    気合入れてスタンバッた日に限って、自分の機種じゃなかったりしたんだよなぁ。
    最近の雑誌の付録は豪華ですよ、、。
    フィギュアがついたり、色々ついてきます、、。
    韓国の雑誌はさらに豪華らしい・・・。
    女性向け週刊誌のオマケで化粧品が付いたりするとか、、、。
    雑誌よりも、豪華で嵩張るオマケが付いてくるんだから、、、なんか学研気分?

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  2. ソノシートは、ほとんど失敗。
    武尊は、田舎では、見たことも無く。
    パソコンサンデーは、日曜日が終わり、月曜日未明に放映されている地域に住んでました。短期間しか放映してなかったし、副音声もやってませんでした。
    副音声といえば、別の番組の「こんぴゅーとないと」を、実際に見聞きしたことはあるんですが、あっちは富士通のFMシリーズ用だったので、これまた試せず。
    変なもの続きで、1つ思い出したのが、衛星放送を使って、スーパーファミコンにデータを送信するというやつ。セントギガのサテラビューなるもの。

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