例のごとく、ネタ切れです。
10年、一昔。
ITという意味不明な用語が使われだしたのは、だいたい10年前のことでしょうか。今では死語となったドッグイヤーなんて言葉もよく使われていましたが、パソコンの世界も、10年前は、相当の大昔ということに。
未曾有の経済危機といわれる現在。前回の危機はITバブルの崩壊でしたが、10年前といえば、そのITバブルよりも前のことですか・・・。
というわけで、たまたま目に付く場所にあった、10年前のパソコン雑誌をパラパラと眺めてみました。
ASCII DOS/V ISSUE
1999年5月号
アスキーという会社も、すでに消滅してしまった・・・今残っているのは昔のとはほとんど無関係のものらしいです。10年前に、まさかこんなことになるとは、想像も・・・できていたような気もします[E:coldsweats01]
日本がバブル経済真っ只だったとき、どこよりも先に、会社が傾きはじめてました。常に時代の先端を進み続けてきた会社だったような気がします[E:coldsweats01]
1992年くらいのことだったと思いますが、某所で、創業者の西和彦社長(当時)がやってきてマルチメディアがどーのこーのという話をしていて、
「あいつ(ソフトバンクの孫)、いつもマネばっかするんでキライなんだよな・・・」
と漏らしていたのを聞いたことがあります。
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ソニーのVAIO 505の広告。昔はこのVAIOが大人気でしたね。
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目次。クリックして拡大表示。
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光磁気ディスク。MO。ほとんど日本国内でしか使われていなかった、とかいう話もありましたが、一部の業界では、もうデファクトスタンダードのようになってましたっけ。
その末期にでた、容量1.3GBの「ギガモ」。私自身、230MB MOドライブは買って使ってましたが、ギガモは、当時、なんか微妙な容量だな、何を今さら、と思ってました。
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あのころSOTECは元気でした。今でもまだSOTECの名前は残ってはいますが・・・
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ゲートウェイ。ありました。いや、今もあることはありますか・・・。
Windows 3.1、Pentium 60MHzくらいのころは、あの牛模様のダンボール、憧れのブランドでした。
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akia・・・なんかそういうのありましたね。Wikipediaを見たら、創業者は、のちにバイデザインを作ったとのこと。あー、昔、バイデザインってありましたね。うーん。
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よく知りませんが、フロンティア神代は今でもありますね。漢字の読み方が憶えられません。
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あー、昔ありましたね、DVD-RAMっての。・・・今でもありますか?
「もう迷わせない。」・・・いや、アンタが迷わせたんでしょ?!みたいな。
実際のところ、当時はまだ書き換え可能なDVD-Rなども出てなかったし、そもそも、DVDさえもぜんぜん、という時期なので、「DVD+-ナントカ」混乱時代の夜明け前でしたか。
DVD-RAM以前には、松下から、PDってのが出てましたねぇ。
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すっかり忘れてたんですが、エプソンって、デジカメ出してたんですよね。下の4人組は、スピード?
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ZIPというのが、そういえばありましたね・・・
昔、秋葉原で、外国人の方がZIPのメディアを買えなくて困っているのを目撃したことがあります。
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ヤマハのCD-Rドライブ。そういえば、ヤマハ製のがありましたっけ。
先にも書いたように、このころはまだDVD普及前の、CD-Rな時代。
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プレクスターのCD-Rドライブ。昔は、一目置かれたブランド品でしたっけ。私も1台、持ってました。
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知る人ぞ知るっていうかんじだと思いますが、私の地元の企業、「お湯はパーパス」こと、高木産業が、なぜかパソコンを売ってました。湯沸し器とか作ってる会社でした。
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プラネックスの8ポート10/100Mスイッチングハブが、25,800円。そんな値段でしたか。今だと1500円くらい?
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「'98年がUSB元年」とかかれていたんですが、そういえば、パソコンにUSBのポートがつくようになったけど、Windowsでサポートされていなくてまともに使えない、という時期が数年続いていました。Windows 98でやっと使えるようになった(でもちょっと怪しい)という感じでしたっけ。
ちなみに、調べてみたところ、ハンドメイド・メイは2000年7月らしいです。
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interQってのがありましたっけ。もうダイアルアップ接続なんか古いよね、と思われる最後のころに生き残っていたサービス?みたいな。
それ以前には、AOLってのが100時間無料をうたったCD-ROMを配りまくってました。私も無料の分だけ使ったことがあります。やめるときには、電話で、やめる理由を言わなくちゃいけなかったんですが、「Linuxで使えないからやめます」と言ったことを今でも憶えています。
プロバイダのCD-ROMは、パソコンなんか絶対に無縁だと思われる家庭にて、カラスよけによく使われていました。
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「ザウルス アイゲッティ」 あー[E:sign03]そんなのありました。欲しかったけど、結局、買いませんでした。
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「次世代プレイステーション」の記事。「プレステ2」はまだ発表もされていないころでした。
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「B5サイズ・ハンドヘルドPC」とよばれているものたち。現在でも、UMPC(ウルトラ・モバイルPC)という名称で、人気がありますね。しかし、UMPCは、この当時からの血筋を引き継いではいませんが。
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PDAとか呼ばれてたものたち。Windows CEとか、Palm。当時は、ザウルスが圧倒的なシェアを握っていたんだとか。
IBMのWorkPadってありましたね~。のちに、ケースなしの中身だけが980円くらいで売られていて、買いました。3時間で飽きました。
E-500ってのは、当時、欲しかったような気がするけど、買いませんでした。
現在だと、iPhone?これもまた、当時からの血筋はぜんぜん引き継いでいません。
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一部で熱狂的なファンがいたらしい、BeOS。
私は、これのどこがいいのか、ぜんぜんわかりませんでした。
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「21世紀のテレビ」という連載記事がありました。当時は、まだ、液晶テレビはなかったようです。BSデジタル放送も始まってないし、地上デジタル放送もまだいつ始まるのかもわかんない、そんなころ。
そんなころ、なんですが、この記事では、I/P変換(インターレース/プログレッシブ変換)の話もあったり。ゴーストリダクション処理の解説もありましたが、そっちはデジタル放送で要らなくなっちゃいましたか。
(2009/05/04 思い出したので補足) 液晶テレビは、電池で動く携帯型のテレビが昔からありました。近年主流の、大画面薄型テレビ、というのは無かったです。ちなみに、パソコンの液晶ディスプレイは、17インチが10万円前後くらいのようで、まだCRT(ブラウン管)が主流でした。
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無線LANが、当時すでにあったんですね。802.11bよりも前のものらしく、まだまだ手出しするのは不安、というレベルだったのかも。
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1999年5月。あのころは、まだまだISDNが元気でした。
私も、このMN128-SOHO SL11を、1999年12月から使ってました。
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UltraATAという呼び方自体懐かしいですが、66MB/秒なATAのハードディスクが、このころから出てきたようです。
今のシリアルATAのハードディスクを当時の人に見せたら、どう思うんだろう?
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CPUアクセラレータ。こういう製品、ありました。購入してから年数がたち、だんだん性能不足になってきたメーカー製PCで、CPUを交換して、延命させるような目的のもの。今じゃ、買い換えた方がいい、という時代ですか?それとも、性能にはとくに不満もない、という時代?
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「だんご3兄弟」
あー、このころだったんですか。
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ハードディスクが、10ギガバイトで2万円の時代になりました、と書いてありました。今では、1TBで7000円ですか。
当時のPCのパーツは、どんなだったのか?
まずCPU。
インテルは、PentiumIII 500MHz、Slot1(ファミコン・カセットみたいなやつ)が最新で、79,800円。Celeron 300Aが7,780円。Celeron 300Aは、オーバークロックしやすい、とか2個のせてデュアルにできる、とか話題になったりとかありました。Slot1のほかに、Socket 370もすでにあったようです。
AMDは、K6-III 400MHzが37,800円で登場した直後。K6-2 450MHzが、24,800円。Socket7ですね。あー、そんなのありましたっけ。
Cyrix M IIもまだあったようです。Cyrix M II 366 GPが8,780円。
ハードディスク。先に書いたように、10GB 2万円時代だそうで、25GBのものが75,800円となってました。SCSIも、まだまだ使われていたようです。U2とかUWとか表記があって懐かしい、
CD-ROMドライブ。ATAPI 50倍速とか、速度競争がつづいていた時代らしいです。8,800円とか。
CD-Rドライブは、SCSIで、24,800円~という感じ。
DVD-ROMドライブは、ATAPI 第3世代と書いてあって、これって何だっけ?という感じですが、15,800円とか。
MOドライブは、すでに衰退していて、メーカーは富士通だけ。1.3GB対応、SCSIの内蔵ドライブで69,800円。
マザーボードは、440BXが全盛のようです。15,000円前後のものが多く、値段は今とあまり変化ないようです。
変なモノとしては、Socket 370アダプタ 1,980円ってのが載っていて、これ、いわゆる「ゲタ」というやつ。Socket 370のCPUを、Slot1のマザーボードで使えるようにする変換ボードです。私も、ジャンクで1個買って、まだ持ってます。
ビデオカード。nVIDIAがRIVA TNT。ATIはRage 128。今では懐かしい、Matrox MGA-G200とか、3dfxのVoodoo Banshee、Number Nineなんてのも載ってました。
サウンドカードは、Creative Live!のバルク品が8,980円とか、それくらいしか載ってませんでした。このころは、まだサウンド機能なしのマザーボードがたくさんあったと思います。
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変なもの。SuperDiskです。ぜんぜん普及しませんでした。私は、見たこともないです。10MB書き込むのに40秒かかるとか、かなり微妙な性能。
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付属のCD-ROMの内容。あのころは、ブロードバンドなんてまだまだ夢のころでしたから、こういう雑誌付属のCD-ROMにお世話になる人も多かったんじゃないかと思われます。
個人的に気になったもの、そういう時代だったんだと感じるもの。
- Internet Explorer 5.0。これが最新でした。
- Netscape Communicator 4.51日本語版。まだ元気でした[E:happy01] まだMozillaの前ですか。
- Windows 98 西暦2000年問題修正プログラム。言われてましたね~W2K問題。結局、拍子抜け?
- Visual J++ 6.0日本語版 評価版。 昔は、マイクロソフトもJavaをやってました。
- PostPet Ver.2.0 お試し版。 はじめてPostPetを使ったとき、「なんだお試しか」というメールが届いて、ちょっとムッときました。
- ポイントキャストネットワーク 2.6日本語版。 使ってました。プッシュ型とかプル型とか、変な分類で批評されることがあり、これからはプッシュ型だ、とか騒がれていて、そのうちすぐに消えてなくなりました。究極のプッシュ型は、ネットニュースだと思うのですが、ネットニュースも今はほぼ絶滅ですか。1999年ころはまだ使ってました。
- Acrobat Reader。 もうありましたか。
- QuickTime 3.0.2日本語版。 今では何のためにインストールされているのかわからない、単に定期的にセキュリティホールを供給してくれる厄介物、という感じでしょうか[E:coldsweats01]
- LHA (DOS版) うーん・・・
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たったの10年前ですが、今とは、全然、違ってました。
そのほかで、たとえば、デジカメは、まだ200万画素の時代だったようです。
デスクトップパソコンは、ミニタワー型の不細工なデザインが多く、値段も、10万円ならかなり安い方。「1000ドルPC」が騒がれていたころでしょうか。見つけた中で一番安いのが、49,800円といのがマウスコンピューター(今でもある!)から出てて、CPUがCyrix M II 300、メモリ32MB、HDD 2.1GB・・・そんなの、いらねー!
ノートパソコンは、25~35万円が中心だったようです。
インテル互換CPUメーカーも何社かあって、AMDがK6がヒットした後で他よりも一歩リード、という感じだったんでしょうか。
今ではなくなってしまったメーカーもたくさん。栄枯盛衰?みたいな。
10年後、いったいどうなってるんでしょうか。日本のパソコンメーカーは無くなってる、とかありえそう・・・
DOS/V ISSUEでググってこちらに漂着。
返信削除なんだか懐かしい。