最近忙しいのとネタ切れ気味なのとでで、一昨日、昨日、のつづきです。
なんかが足りないなぁと思ったら、MSXの広告が載っていませんでした。
調べてみたら、MSXって、1983年6月27日にMSX規格が正式発表されたそうです。
http://www.msxa.org/event/20030627.html
ということで、'83年8月号にはまだ載って無くても当然かもしれません。ASCIIと工学社のナニな関係とかもあったかもしれませんが・・・
MSXが登場したおかげで、パソコンが家庭に普及するようになった、というのはたしかに事実な気がします。
というわけで、MSXパソコンが発売後、しばらくたったI/O 1984年5月号の広告から。
(画像をクリックして拡大表示)
「日本の標準OSとして注目 TRON」なんてのが、なんか、なんか、うーんと、なんだかなー、ですね。
富士通のMSXマシン、FM-X。FM-7と接続すると、なんだかパワーアップしたらしいんですよね。でも、今にして思えば、FM-7を持っている人は、わざわざMSXを欲しがるとは思えない・・・
下の方に、「コンピュートないと」というテレビ番組が紹介されていますが、珍しく静岡県でも放送したので、1~2回程度、見た記憶があります。しかし、内容がつまらなかったので、見続けなかったんだと思います(・・・ 一時期、日曜の真夜中=月曜日未明に「パソコンサンデー」を放送してましたが、地方なので、パソコンの情報に飢えていました。それでもコンピュートないとは見なかったんだから・・・)。
2ヶ国語放送で、副音声チャンネルを使って、パソコンのデータを音声で流していたんですよね(カセットテープに録音して、テープからLOADする)。FM-7は持ってなかったので、私にはまったくなんの役にもたちませんでした。
ソニーのHIT BIT SMC-777がメインの広告で、SMC-777はMSXじゃないけど、その下にちっちゃく、HB-75、HB-55が載ってます。
「聖子のパソコン。ひとびとのヒットビット。」
「私より、ちょっと賢い。」 ・・・ このころのパソコンの性能以下の人間って、ちょっとヤバいですね。
ソニーが開発した3.5インチフロッピーディスクがSMC-777に搭載されています(見直してみたら、SMC-70にも搭載されてた)。SMC-777もやっぱりパッとしないマイナー機の1つとして終わってしまったかと思いますが、3.5インチサイズのフロッピーディスクは、その後(・・・といっても、5インチFDの時代もあったので、3.5の時代になるのは、まだけっこう時間がたってからですが)、標準として広く使われるようになりました。よく似た別物として、3インチフロッピーディスクってのがありましてねぇ・・・ま、その話はいいか。
「ソフトウェアプレーヤー」という名称が使われていますが、そういえば、Appleの初代のMacintoshも、そんなことをイメージしていたとか。
東芝のMSX、PASOPIA IQ。横山やすしと、その息子、えーと、誰だっけ?(笑)
「64Kバイト」というRAM容量を宣伝にしているようですが、MSXって、16KBとかの機種もあったみたいですね。MSX以外のパソコンでは、64KBってごく普通、という時代だったと思うので、いかにもMSXって登場直後から、ちょっとナニだったね~、って感じがしてしまいます。
ヤマハのMSX、YIS503。よく知りませんが、FM音源とかMIDIとかの機能が追加できたので、音楽関係の人が好んで使っていたとか。
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今では、パソコンの種類といえば、「PC」と「Mac」の2つくらいになっちゃってますが、昔は、各メーカーから、いろんな種類の機種が出てました。そして、それぞれの機種ごとに、ソフトウェアが別々になっているので、パソコンを買い換えると、以前使ってたソフトが使えなくなってしまうのは当たり前。
すがやみつる大先生のマンガで、
「もうすぐ、MSXという、どんな機種のソフトウェアでも実行できるパソコンが登場するんだ!」
みたいな話を知って、すごいなぁ! と喜んでいたら、事実は、
「MSX用のソフトウェアなら、どのMSXパソコンでも同じように実行できる」
ということだったので、結局は、パソコンの機種がおおざっぱにもう1種類増えた、ってだけのことでした。
しかも、どう考えても、当時のパソコンの性能の水準からは、MSXはかなり劣っていたものだから、すっかりMSXには興味がなくなってしまいました。値段は安かったんですけどねぇ。
そのあと、MSX2という別規格のマシンが出てきたりで、もう節操ねーなー、ということに。
また、当時でも巨大だったパソコンメーカー、NECからは結局最後までMSXパソコンが出なかったっていう、ナニな状況もあったり。
とはいえ、MSXが貢献した出来事が、いくつかあったことも事実。そういうわけで、けなすだけでなく、一応、総合評価では、けっこうプラスだったかな、って個人的には思います。
あ、そうだ、もう1つオマケのネタ。MSXのMSは、MicrosoftのMSです。
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