FreeBSDだけではなく、Unix系OSでは、正しいシャットダウン処理が行われなかった後にOSを起動すると(リセットボタンを押したり、電源ボタンで電源を切ったりした後)、fsckで、ファイルシステムのチェックが行われます。
そういえば昔のSunOSやNEWS OSは、起動時は、とにかく毎回fsckしてたな・・・大容量のディスクがついてると、30分くらいかかってたっけ。大容量といっても数百MB程度だったけど。
ほとんどの場合は、fsckが済んだ後、OSの起動処理がつづきます。
ちなみに、fsckは時間がかかりますから、今のFreeBSDの場合、fsckには、background modeというのがあって、もしも可能ならば、fsckを後回しにして、先にOSの起動処理を済ませてしまって、ユーザーがログインできるようにしておいてから、fsckする、っていうことになってます。
よくわかってないのですが、たぶんルートパーティションはbackground modeが不可能みたいで、fsckが必要なときは、かならずfsckが実行されるみたいです。そのとき、エラーがファイルシステムで見つかった場合(軽微なエラーは自動修復してしまうみたい)、ユーザーに「どうする?なんとかして。」みたいなメッセージを表示して、fsckが止まり、OSの起動処理も、そこで停止します。
たいていの場合、「fsck -y」というコマンドを実行してやれば、ファイルシステムは正常になります。・・・というか、私は、「fsck -y」以外、どうやって修復していいのか知らないし(fsdbというコマンドがあるらしい)、fsck -yで修復できなかった、ということもないです。忘れてるだけかもしれないけど、もしそんなことがあれば、重要なファイルだけコピーして、newfsしちゃうかもしれません。
さてさて、このOS自動起動の失敗は、普通は、「あー、fsckで止まっちゃった」くらいのことですが、遠くにあるマシンで、これが起きてしまうと困ります。だれかに電話してなんとかして、と頼むとかしないといけません。
実は、FreeBSDの場合、/etc/rc.confで、
fsck_y_enable="YES"
と書いておくと、「fsck -y」で実行してくれるようになり、自動的に修復してくれるみたいです。
これ、けっこう前からある機能らしいのですが、私はつい最近、自動的にfsckしてくれる機能ってないのかな~と探していて、見つけました。
デフォルトでは、"NO"が指定されているので、ユーザーの指示をあおぐことになっています。
とりあえず、FreeBSDマシン全部、fsck_y_enable="YES"にしちゃいました。
softupdateは、深刻なエラーはめったにでない、ってことになっているので、大丈夫だとは思いますが・・・
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ネットワーク経由で、マシンの電源オンオフができたり、BIOSを設定したり、コンソールの操作だとか、OSのインストールまでできてしまうなど(PXEでnetwork bootさせるだけのこと?)、各種遠隔操作できるIPMIっていう規格があります。
残念ながら、IPMIは、サーバー系の、やや高価なマシンでしか使えないみたいです。SUPERMICROのマザーボードでは、けっこうIPMIがサポートされているらしいので、最近ちょっと気になっています。
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