たくさんの薔薇を浮かべたバスタブにつかりながら、片手にはシャンパン・・・ よくある設定ではあるんですけどね。
そんなベタベタなシチュエーションに、還暦を迎えたばかりの島耕作をすえたこの表紙は、個人的な感想としては、かなり、ひきました(笑)。
一種のセクシャルハラスメントというか、あまりいい気分はしないです。中年男性のこんな姿を見せつけられて。
☆
団塊の世代あたりまでの中高年男性向けファンタジー・コミックの主人公、島耕作。作者、弘兼憲史の実体験を、ある程度、設定に盛り込んでいて、作者も同じく60歳を迎えたそうです。
最初のタイトルは「課長 島耕作」。私がはじめて読んだとき、まだバブル経済の真っ最中で、松下・・・いや、初芝が、アメリカの映画会社を買収したりするエピソードがありーの、ジャパンマネーが、アメリカの心を買いあさっているころでした。
連載終了後、しばらくしてから、「部長 島耕作」がスタート。その後、「取締役 島耕作」、「常務 島耕作」、と、おいおい、という展開。今では、「専務 島耕作」です。インドの女優と仲良くなったり、総理大臣からも信頼されるなど、もうなんでもありのファンタジー世界です。
それから、「常務~」と並行して、部長以前の若いころを描く「ヤング 島耕作」も連載中。
私も、これで、日本の会社の役職の上下関係を覚えました。
そういえば、主人公が出世しながら、タイトルも変化していく漫画作品としては、「のらくろ」があるそうです。
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