藤子・F・不二雄大全集を、そろそろ落ち着いて読み始めようかな~というわけで、まずは適当に選んだのが、キテレツ大百科。
個人的には、アニメの印象が強く残っていて、マンガは文庫版を読んだことがあるだけ。
アニメ放映開始直後に、新聞の記事か投書で、「科学的根拠が示されていて、教育的でよろしい」みたいなことが述べられていて、なんだかなぁ[E:coldsweats01]と思ったことを、いまだに憶えています。
確かに、科学知識も少々挟まってはいますが、そこからかなりの飛躍が入ってますから、いわゆるSF(Science Fiction)ではなくて、「少し不思議」のSFですよねぇ。
キテレツ大百科は、月刊雑誌「こどもの光」1974年4月号から1977年7月号に掲載されていたとのこと。時期としては、ドラえもん連載開始以後であり(1969年12月~)、ネタがドラえもんとかぶっていることがたまにあったりもします。
キテレツは、のび太のようなドジで怠け者少年ではなく、むしろその正反対で、発明好きで、好きなことにはとことんのめりこむ。どっちかというと、21エモンに似てますかね?
まあ、ドラえもんっぽいところも、けっこうありますけど。
2話目の「脱時機でのんびり」の最終コマでは、テレビでドラえもんを見てますが、最初のアニメ化は1973年4月~9月らしいので、それから1年後。単なるお遊びの絵かもしれませんし、何か思うところがあって入れた絵なのかもしれません。
ところで、掲載誌の「こどもの光」って聞いたことがなかったんですが、農協のルートで流通する雑誌だったそうで、一般の書店では扱ってないそうです。ということは、連載当時は、農家のこどもしか読めなかったってことですか?!
ドラえもんのように、小学館の学年誌とは違って、高学年を対象にしてるようで、ページ数も多め。大人になって読んでも、読み応えがあります。
アニメは8年間も続いたそうですが、マンガのほうは話数はそれよりもずっと少なく、全集でも、たったの2巻。内容も、アニメよりだいぶあっさりとしていて、脇役もあまり目立っていません。ほとんどが、キテレツとコロ助だけで、ときどき、ブタゴリラや、みよちゃんが登場していて、勉三さんもいい味は出してるけど、登場回数は少ないし、トンガリに至っては、それって誰のこと?という感じも。
藤子F先生は、アニメのことを誉めていたそうですが、たしかにアニメはアニメでよくできているなぁ~と、原作マンガを読んで、はじめてそれがわかりました。
最終回がかなりの衝撃的ストーリーで、個人的には、あれには耐えられません[E:weep]
ハードディスクが壊れて、データがぜんぶ消えた~!!に匹敵するショックです。
P.S.
今回はじめて気が付いたのですが、最終回だけ、キテレツの父親が、別人になっちゃってます。なぜか、のび太のパパに似た人になっちゃってます。どうしちゃったんでしょうか…
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