昨日が1TB (テラバイト)なハードディスクだったので、今日は、10年以上前にタイムトラベルして、1GB (ギガバイト)なハードディスク。
Quantum
Empire 1080S
容量 1GB
インターフェイス SCSI
MADE IN USAってのが、なんとなく、時代を感じさせます。
15年くらい昔、初めて、「IBM PC/AT互換機」なるものを買ったときに、内蔵ハードディスクがIDEの270MBくらいのやつだったので、やっぱりハードディスクはSCSIでしょ!ってことで、いっしょに買いました。すでにMacintosh IIciを使ってたので、SCSIなら、ハードディスクを使いまわしできる、というメリットもありました。
値段は、10万円でした・・・
HDDメーカーとしてのQuantumは、Maxtorという会社に吸収されてしまい、そしてMaxtorもSeagateに吸収されてしまっています。
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1年くらいたって、容量不足だな~と思って、もう1個、同じのを買いました。
5万円くらいだったと思います。
写真は、最初に買ったほう、後に買ったほう、どっちがどっちかわからなくなってしまっているので、もしかすると、入れ違いかもしれません。
15年前、1GBで10万円。
今、1TBで9000円くらい。
容量は1000倍に増えて、値段は1/10に。
あのころのSCSIの規格では、1本のSCSIバスに8台まで接続できるけど、1台はホストアダプタになるので、ハードディスクは7台まで。1TBの容量にするには、1000台の1GB HDDが必要だとして、1000/7 ≒ 143枚のSCSIカード???
いや、LUNを利用して切り替えて使えば・・・、SCSI ID 1つに、いくつまでLUNを割り振れるんだっけ?
そもそも1000台のハードディスクってなると、収容する筐体のサイズやら、重量、消費電力、放熱、なんかすごいことになりそうです。
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わかりにくいので、カップヌードルにたとえてみると、記録容量が1000倍ってのは、体積が1000倍と考えて、縦、横、高さがそれぞれ10倍ずつと考えればいいので、
100円のカップヌードルが、ドラム缶サイズになって、10円になっちゃった
みたいな感じでしょうか。塩分の取りすぎですね。体に悪いでしょうね。食べ終わるまえに、のびきって、汁がなくなってしまいそうです。
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昔、パソコンでは、音楽用のカセットテープにデータを記録していましたが、SHARPの名機、パソコンテレビX1では(笑)、カセットテープへの記録速度は2700ボー。ちなみに、ちょっとソフトウェアをいじくるだけで、4000ボーくらいまで、いけたとおもいます。
この場合、ボー(baud)はbps(bit per second)と考えていいので、60分のカセットテープに記録できるのは、
2700*60*60 = 9720000bit = 1215000byte ≒ 1Mbyte
ほう、1MBくらい、記録できちゃうんですね。
ということは、1GBだと、カセットテープが約1000本。
安いことで有名な、そして「ワカメ」にもなりやすいことで有名な、あの「BONテープ」なら、1本100円くらいなので、1000本で10万円。
というわけで、1GB HDDが10万円ってのは、BONテープと同じくらいのコストパフォーマンスだったんですね。 ぜったいに違う!
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書き忘れてましたが、このハードディスクは、電源を入れても、中のディスクが回転しない、という不具合が多発することで有名でした。
のび太ママじゃありませんが、「たたくと直る」(spin upする/回転しはじめる)という、なんだかなぁ、なモノでした。
24時間運用中のワークステーションを、電気の点検で停電になるため、1日ほど停止させた後、電源を入れると、ハードディスクが回転せず・・・なんてことが、昔はよくありました。
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