そういえば、FreeBSDのバージョン5.5もリリースされていたのでした。
ただし、バージョン5系列は、この5.5でおしまいでして、今後は、バージョン6系列だけがリリースされるようになります。5.5でおしまいといっても、もうしばらくの間は、セキュリティホールの修正くらいは行われていきます。しかし、新機能の追加はまずめったに行われません。よっぽどの理由がない限り(たとえば使っているハードウェアがバージョン6ではうまく動かないなど)、バージョン6へ、そろそろ移ったほうがよさそうです。
今回は、まあ、記念ということで、VMware Playerで動かしていたFreeBSD 5.4(snapshot版)を、バージョン5.5-RELEASEへ、アップグレードしてみました。
バージョン5.5になったからといって、これまでと特に変わったところはないようでしたので、1度でもアップグレード作業をやったことがある人なら、15分もあれば完了しちゃうでしょう。
■ 参考
- (VMware) FreeBSD 6.1-RELEASEをアップグレード・インストール
- (VMware) FreeBSD 6.0から6.1-RC1へアップグレード・インストール
- (VMware) FreeBSD 5.4 snapshotのアップグレード・インストール
- FreeBSD 5.xから6.1Rへのアップグレード・インストールは・・・
■ インストール用ISOイメージの入手
まずは、インストール用のISOイメージファイルを入手します。とりあえず、こんなところから、ダウンロードしました。ファイルサイズは21MBほどです。
ftp://ftp3.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/i386/ISO-IMAGES/5.5/5.5-RELEASE-i386-bootonly.iso
■ vmxファイルの書き換え
ISOイメージファイルをCD-ROMとして認識できるようにするために、VMwareの仮想マシンの定義ファイルであるvmxファイルを、以下のような感じで、書き換えます。
ide1:0.autodetect = "FALSE"
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.startConnected = "TRUE"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.fileName = "5.5-RELEASE-i386-bootonly.iso"
ダウンロードしたISOイメージファイルは、vmxファイルと同じフォルダに入れておきます。
■ アップグレード・インストールを行う
vmxファイルのアイコンをダブルクリックして、仮想マシンのFreeBSDを起動します。
CDからブートさせます。ブートデバイスの設定を変えていてCDからブートしない場合は、仮想マシンのBIOSが初期化中にESCキーを押せば、こんな風にブートデバイスを選択できるメニューが現れます。
CDからブートさせ、しばらく待っていれば、インストーラが起動します。「Upgrade」を選択します。
Disklabel Editorにて、Mキーを押して、パーティションのマウント先を指定していきます。たとえば、ad0s1aの行を選んでおいて、Mキーを押し、/と入力する、という要領です。
あとオマケで、/パーティションに対して、Sキーを押して、SoftUpdateを有効にしておきます。
マウント先をすべて指定し終わったら、Qキーを押します。
ちなみに、上の画面で、ディスクがたくさんあるように見えるのは、以下のようなことをしたからです。
fsckで、ファイルシステムの整合性がチェックされます。
ファイル数が多い場合は、しばらく時間がかかります。暇だったら、Alt+F2キーを押すと、fsckが実行されている様子が見えます(が、見ててもつまらないです)。
/etcディレクトリ内の、設定ファイルのバックアップをとるので、バックアップ先を指定します。
まあそんな感じで、画面に表示される指示したがって、順々に、操作していけばよいわけで、アップグレードといっても、新規インストールの場合と、そんなに違いはありません。
FTPインストールをすることにして、配布元を選択します。
続いて、インストールするものを選択します。これは、最初にインストールしたときに選んだものと同じものを選べばいいわけですが、私はいつも、Customを選んでから、base、dict、doc、games、info、manをインストールするようにしています。
ネットワーク経由でインストールすることにしたので、ネットワークの設定をします。DHCPでやればいいや、と思ったら、またしてもうまくいかなかったので、手作業で入力しました。
忘れちゃった場合は、Alt+F4キーを押してシェル画面に移ってから、cat /etc/rc.confとかgrep ifconfig /etc/rc.confといったコマンドを実行すれば、これまでの設定を見ることができます。
ファイルのダウンロードと、インストールが行われ、しばらく待っていれば、終了します。
表示されたメッセージのとおり、/etc/upgradeディレクトリの中に、新しい設定ファイルが置かれています。一度再起動してから、必要に応じて、/etcディレクトリのファイルを置き換えていきます。
微妙にめんどくさい作業です。
freebsd# cd /etc/upgrade/
freebsd# ls
X11 fbtab localtime nsmb.conf rmt
aliases fstab login.access nsswitch.conf services
amd.map ftpusers login.conf passwd shells
auth.conf gettytab mail periodic spwd.db
crontab gnats mail.rc ppp ssh
csh.cshrc group make.conf printcap sysctl.conf
csh.login hosts manpath.config profile syslog.conf
csh.logout hosts.allow master.passwd pwd.db ttys
dhclient.conf hosts.equiv motd rc.firewall
disktab hosts.lpd networks remote
dumpdates inetd.conf newsyslog.conf resolv.conf
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