KDEやGNOMEで飾り立てていない、素の(素に近い)X Window Systemでは、マウスポインタは、こんなかんじ
・・・と、まぁ、とても質素なんですが、ちょこっと設定すると、こんな赤いのとか
白いのとかにできます。
微妙に影がついてたりして、ちょっとおしゃれ?
KDEとかGNOMEを使っている人にとっては、何を言ってんだ?!と思われるでしょうね。twmや、fvwm 1.2とかを使い続ける昔ながらのユーザーにとっては、こんな些細なことでも、ちょっとした遊び心だと感じるんじゃないでしょうか。江戸っ子は着物の裏地に凝るとかなんとか・・・
以上の表示は、FreeBSD 5.x/6.xで、XサーバとしてXorgを使っている場合で確認したものですが、ほかのOSでも、Xorgを使っているなら、同様にできると思います。
これは、Xcursorというメカニズムでやっているそうで(実はよく知らないので・・・詳細はman Xcursorしてみてください)、ホームディレクトリ($HOME)の下に、.iconsというディレクトリを作成し(頭にドット/ピリオドがついた.iconです)、iconsディレクトリの中にdefaultという名前のディレクトリがあると、その中、つまり$HOME/.icons/defaultにあるファイルが、マウスポインタのデザインとして使われるようになるらしいです。
マウスポインタのデザインは、/usr/X11R6/lib/X11/icons/ に用意されています。
% ls -lF /usr/X11R6/lib/X11/icons/
total 8
drwxr-xr-x 2 root wheel 512 Feb 13 2006 default/
drwxr-xr-x 3 root wheel 512 Feb 13 2006 handhelds/
drwxr-xr-x 3 root wheel 512 Feb 13 2006 redglass/
drwxr-xr-x 3 root wheel 512 Feb 13 2006 whiteglass/
というわけで、白いのにするには、こんなことをやります。
% cd $HOME
% mkdir .icons
% cd .icons
% ln -s /usr/X11R6/lib/X11/icons/whiteglass default
% ls -l ~/.icons/
total 2
lrwxr-xr-x 1 nhh nhh 35 Dec 27 21:50 default -> /usr/X11R6/lib/X11/icons/whiteglass
赤いほうは、redgrassです。画面イメージの中に、実はlsで内容を表示しているので、参考にしてみてください。
これは、何年か前にどこかのWebで覚えたものだったのですが、その後、すっかり忘れていて、今日たまたま思い出したものです。画面を見ていて、なんだか、ときどきマウスポインタのデザインが変わるので、なんだこれは?って思ったので・・・
$HOME/.icons/defaultを読み出すのは、Xサーバではなく、Xクライアント(xtermとか)です。sshなどでリモートログインした先でXのアプリケーションを実行したとき、リモートログイン先とログイン元とで、ホームディレクトリが異なる場合(ホームをNFS共有していない)、$HOME/.icons/default が無かったり、または内容が異なっていたりすると、Xクライアントごとに、マウスポインタのデザインが異なる、というなんだかチグハグな表示を目にすることでしょう。
・・・というか、どうも、Xクライアントが起動時にだけ$HOME/.icons/defaultを参照するようで、xtermを起動する毎に$HOME/.icons/defaultを変更すると、各xterm毎にマウスポインタを変えられました。
0 件のコメント:
コメントを投稿