2012年8月29日水曜日

藤子・F・不二雄大全集 第3期 第11回配本(2012年7月)

あと1ヶ月…



201208281



新オバケのQ太郎 (4)



幼稚園 1971年4月号~1973年2月号
よいこ 1971年4月号~1973年4月号
めばえ 1971年4月号~1974年3月号
ベビーブック 1971年4月号~1973年2月号
マミイ 1972年10月号
幼児の知能絵本 1971年4月号

に掲載された作品を収録とのこと。幼年向けの作品ですが、フルカラーでとてもきれいです。

よいこ、めばえ、ベビーブックと、ページが進むにつれて、だんだんと、正ちゃんが幼くなっていきます。


こわれたそうじき


描かれている掃除機が、こどもの頃に家にあった掃除機に似ていて懐かしいです。
掃除機って、時代によって形がどんどん変化していくんだなぁ・・・、と思ったのですが、洗濯機もテレビもけっこう形が変わったな、とも。
変わらないのは、冷蔵庫や扇風機くらいでしょうか。


あめのそうじき

また違った形の掃除機が登場。
藤子F先生は、掃除機が好きなんでしょうか。


メロンにあつまれ!

今のこどもは、メロンは好きなのかな?と、ふと思いました。
P.129の、正座しているドロンパの絵が、なんかヘンテコリンなモノになっています。


たこあげ


P.258 たこの絵が、ヒゲのないドラえもんです


おもちをやこう



P.298で火鉢を使っていますが、そういえば、自分自身、火鉢が実際に使われているのを見たことがありません。70年代前半の作品ではありますが。



巻末の解説が、あの永田竹丸さん。といっても、私は、まんが道で知っているだけなんですが[E:coldsweats01]

まんが道で描かれたいた当時の様子や、雑誌「漫画少年」のことが、永田さんサイドから語られているのが興味深かったです。永田さんは、トキワ荘の近く、下落合に自宅があったんですか~
それから、永田さんが一時期、藤子スタジオに勤務していたことを話されていて、大変おもしろい!藤本先生が、自動車免許を取ろうとしていたときの話とか。

ところで、藤本先生が亡くなられた直後、新聞の投書欄で、永田さんのお名前を見かけたような記憶があるのですが、勘違いかなぁ。偉大な児童マンガ家だと讃えるような内容の投書だったような…。









201208282



SF・異色短編 (4)



表紙がカンビュセスの籤です。
それに象徴されるかのように、ストーリーの結末が、重い、暗い、やるせない、せつない、救われない、深く考えさせられる、そういう傾向の作品が多い、そんな一冊です。
SF短編は、ネタばれするとつまらないので、ここでは内容に触れられませんが。


ドジ田ドジ郎の幸運



いいひとっぽい(笑)ゴンスケが登場。
最後の結末は、ドラえもんで似たネタが使われていたような記憶がありますが勘違いかな。いつもは大混雑する観光地が、たまたま偶然、ガラガラになっている、みたいなもの。





ヒョンヒョロ



うさぎちゃんがかわいくて、でも、恐ろしい。
オバQ、ウメ星デンカ、ドラえもんのように、日常生活に異質なモノがまぎれこんで・・・、という藤子F作品のパターンをとりつつも、まったく違った方向へ展開。過去の作品の舞台設定に対して、実際にそんな風になるわけないだろう、と作者自身が、自己ツッコミを入れているような感じもします。


換身



心と体が入れ替わって一騒動、というパターンの作品ですが、オチが独特。それでいいんですか、みたいな・・・





ウルトラ・スーパー・デラックスマン



ラーメンの小池さんが主人公。絵柄だけですが。
藤子F先生が、ベッドシーンを描いたのが衝撃的でした。
巻末の付録には、「自作を語る」という対談形式の記事があり、これは当時、同作品について藤子F先生自身が裏話などを語っています。





幸運児



中ピ連という団体名が出てきますが、自分は、名前しか知らないです。
作品の中心にあるテーマとはあまり関係ないですが、その時代に描かれた作品だったんですね。





大予言



ひねりにひねったら、1周回って元に戻ってしまい、ひねってない。
でも、怖い、だんだん怖くなってくる、そんな作品。
これできちんとオチをつけることができるのは、作者が高度な技術をもっているからか。




老雄大いに語る



宇宙を舞台にした壮大なSF作品かと思いきや、最後の1コマでのオチが、えっ、そこですか?! と読者に思わせる、まことに見事な短編です。




光陰



登場人物のお二人は、藤子不二雄のお二人でしょうか。
妙に記憶に残る作品です。年齢を重ねるにつれて、より心に響くんですけど。





オヤジ・ロック



これで、石ころをペットにするジョークグッズが昔あったことを知りました。
最近も、なんか似たようなものがあったような気がします。USB接続の石ころだっけ?


一千年後の再会



これで、盲亀の浮木という諺を覚えました。
藤子F先生のマンガは、勉強になるなぁ




ある日・・・・・・



このオチもすごいなぁ。
これも藤子F先生だからこそ可能なのかも。




カンビュセスの籤



カンビュセスという言葉を、この作品で知って、結局未だに、この作品でしか知らないんですが・・・
藤子F先生は物知りで、古代の話とか、幅広いことに興味を持っていたんだなとつくづく思います。





宇宙人レポート サンプルAとB



作画はF先生ではなく、なんとまあ、少女マンガにカテゴリ分けされているらしいのですが、この作品にも、非常に学術的なベッドシーンが描かれています。
原作者から、作画の指示があったのでしょうか。









昨日のおれは今日の敵



「ドラえもんだらけ」など、別の作品と似ている気がしないでもない作品。
この作品と、その次の「殺され屋」の2本は、掲載誌が講談社のCOMICモーニングとのことですが、これって、あのモーニング?掲載は1982年と1983年で、そのころに藤子F先生が、講談社の雑誌に作品を発表するってのは、めずらしい感じがしました。







■ 過去記事




 



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