2007年3月14日水曜日

Mozilla Thunderbirdのおかしなところ (2) ~ テキストをそのまま表示して欲しいのに…

もうそろそろThunderbirdのバージョン2.0がリリースされるみたいですが、それはさておき、以前、こんなふうに・・・





Mozilla Thunderbirdに関する愚痴をはいたことがあったのですが、久々に、その続き。




■ なんだこの表示は? ~ 引用部分



Thunderbirdでメールを読むと、ときどき、こんなカラフルな?メールが表示されることがあります。



200703131




メールの本文には、実は、以下のように書かれています。たったの、これ1行なんですが。

>>>>>>>> Hello World

電子メールは、大昔からの慣例(?)で、返事を出すときに、元のメールを引用した際、引用した文章に「>」マークを付けてたわけですが、「>」マークがあると、Thunderbirdは、おせっかいにもあんな感じで装飾をつけてくれます。



引用文でなくても、偶然「>」マークがあるだけで装飾がついてしまいます。



そんな装飾を付けずに、普通に「>」マークでそのまま表示してくれる方法がないかな~って探してみたのですが、結論から言うと、まだ見つかっていません。



ソースコードをあさっていたら、



pref("mail.quoted_graphical",               true); // use HTML-style
quoting for displaying plain text



というのを見つけました。



[ツール]メニューの[オプション]、「詳細」タブの[設定エディタ]ボタンをクリック。「フィルタ」テキストボックスに「quote」とか入力するとmail.quoted_graphicalが一覧の中に現れるます。デフォルトではtrueになっているので、ダブルクリックしてfalseにしてみました。



設定を反映させ、メールを表示してみると・・・



200703134




あまりにも冗長だ・・・



この状態で、ctrl+a、ctrl+cして、メール本文をコピーしてから、どこかのテキストエディタにペーストしてみると・・・

>>>>>>>> >>>>>>>> Hello World

引用マークが2倍に増えた・・・



もう1つ、くさい設定に、こんなのがあります。



pref("mail.quoteasblock",                   true); // use HTML-style
quoting for quoting plain text



こっちは、どういう効能があるのか、よくわかりません。


ついでですが、こんなのがありました。

http://www.mozilla-japan.org/support/thunderbird/tips#app_quotelevels
引用レベルによって色を変える

メール本文が、なんども引用されているとき、引用回数(レベル)に応じて、装飾が変えられるのですが・・・ CSSを直接書きなさい、ってことだそうで・・・やってられません。普通のパソコンユーザーには、まず無理でしょうね・・・。



ちなみに、ソースコードのほうで、これを先に見つけていました。



./mail/themes/qute/mail/messageQuotes.css



/* ::::: colorize block quote borders. We only go 7 levels deep ::::: */

blockquote[type=cite] {
  padding: 0em .5em .5em 1em !important;
  border-right: 2px  solid blue !important;
  border-left: 2px solid blue !important;
}

blockquote[type=cite] blockquote[type=cite] {
  border-right: 2px solid maroon !important;
  border-left: 2px solid maroon !important;
}

blockquote[type=cite] blockquote[type=cite] blockquote[type=cite] {
  border-right: 2px solid teal !important;
  border-left: 2px solid teal !important;
}

blockquote[type=cite] blockquote[type=cite] blockquote[type=cite]
blockquote[type=cite] {
  border-right: 2px solid purple !important;
  border-left: 2px solid purple !important;
}

blockquote[type=cite] blockquote[type=cite] blockquote[type=cite]
blockquote[type=cite] blockquote[type=cite] {
  border-right: 2px solid green !important;
  border-left: 2px solid green !important;
}


どうやら、Thunderbirdって、plainテキストメールをparseして、一定のルールに従って、HTMLタグを挿入し、最終的にHTMLレンダリングしてメールを表示させているっぽいです。



引用部分には、スタイルシートが設定されているんですねぇ。



■ かってにテキスト装飾



HTMLメールじゃない、plain textのメールなのに、こんな風に、アンダーライン、ボールド、イタリックと、勝手にテキストが装飾されて表示されることがあります。



200703132




実際のメールには、こういう文章が書いてあります。

this is a _test_.



hoge is no longer *hoge* than a /HOGE/  is.

どうやら、次のようなルールになっているようです。もしかすると、アルファベット文化圏の人たちは、これって、実は慣例的に使ってるのかもしれません。アスタリスクで囲んで強調の意味を示す、というルールを、前に教わったことがあるので。



  • 2つの「_」(アンダースコア)で囲まれた部分に、アンダーラインが引かれる


  • 2つの「*」(アスタリスク)で囲まれた部分が、ボールド体のフォントで表示される


  • 2つの「/」(スラッシュ)で囲まれた部分が、イタリック体のフォントで表示される


ところが!!! こういう装飾がされるのは、囲まれた部分が、アルファベット(1バイトコード文字)のときだけみたいです。日本語の文字(マルチバイト文字)のときは、装飾がつかないみたいです。  中途半端な機能だなぁ。もしかすると、フォント設定を変えれば、なんかなるのかも?



で、このルールが、偶然たまたま発動しちゃって、こんな具合に、グダグダに崩れた表示になってしまうこともあったり・・・ うーん、迷惑。



200703133




この装飾に関する設定としては



pref("mail.display_struct", true);  // TXT->HTML *bold* etc. in viewer;
ditto



ってのがあって、上記で述べた「設定エディタ」にて、mail.display_structをfalseに変更すると、テキスト装飾がされなくなるようです。


■ というわけで、Thunderbirdって、メールをプレインテキストのまま表示することはできないのか?



唯一知っている方法は、



[表示]メニューの[メッセージのソース]を選ぶ



なんですが・・・(笑)



それ以外に、なんかないんでしょうかねぇ、いい方法は。



ほかにも、メールのヘッダを見たくて、[表示]メニューの[ヘッダ]で[すべて]を選んでも、長いヘッダ行は、はみ出してしまって、見えないんですよね。マウスでドラッグすると、スクロールするんですけど・・・使えない機能だ。



結局、ヘッダを見たいときも、[表示]メニューの[メッセージのソース]を選んでいるんですが・・・



1 件のコメント:

  1. QuoteColors
    http://quotecolors.mozdev.org/
    とか、userChrome.cssに
    #msgHeaderView {
    max-height: 10em !important;
    }
    #expandedHeaderView {
    overflow: auto !important;
    }
    とか。

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