2008年8月25日月曜日

スタジオ・ボロ物語

急に読みたくなって、読み直しました。



「スタジオ・ボロ物語」
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トキワ荘出身の漫画家たちが、アニメーションを制作するために設立した会社が「スタジオ・ゼロ」ですが、この漫画では、設立当初のことが描かれています。というか、それよりもメインは、「オバケのQ太郎」が誕生するまでの秘話、という感じになっています。
ちなみに、かなりそっくりなタイプの作品に「ドラえもん誕生」というのもあります。
それから、「スタジオ・ボロ物語」の絵柄は、藤子A先生の「まんが道」に少し似てます。

藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版 第4巻
に収録されています。



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初出は、「別冊少年ジャンプ」の1977年9月号とのこと。へぇ~、藤子F先生の作品が集英社の雑誌に載ってるのは、めずらしい気がします。



ところで、巻末の小松左京氏の解説が、なんというか…ひどい文章ですね。解説になってない!と思ったら、目次には「エッセイ」と題されていました。それじゃあ、これくらいの放言は許されるか。とはいえ、藤子F先生のこの本に収録するには、あまりふさわしくない文章ではあります。





録画してあった先週のテレビ番組、ハイビジョン特集「赤塚不二夫なのだ!!」を見ました。



古田新太っていう人がコスプレして出てたりするんですが、この人、何のために出演しているのか、ぜんぜん意味がわかんないです。



てゆーか、不気味です。↓



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あと、みうらじゅんも、何のために出てきたのかよくわかんなくて、浮いてる感じがしました



他に、大学教授だの精神科医だのを引っ張り出してきて、赤塚作品に登場するキャラを分析させるというバカらしいことをしてたり。



松尾スズキって人が作らせたニャロメのアニメは、それはそれで面白かったんですけど、それはその人が持つ、赤塚作品への想いですからね。



この番組を見る前には、赤塚不二夫について、純粋に取り上げた番組かと思ってたので、ありゃりゃ何か違うぞ、って思ってしまいました。1時間50分あるうちの、だいたい半分くらいは、水増しされているかなと感じました。まあ、こういうのがトリビュートだっていえば、そうなんでしょうから、そのつもりで見ればよかったんですが。





この番組を見終わって、非常に物足りない気分になったので、いろいろネットで見て回っているうちに、「スタジオ・ボロ物語」を読みたくなった、という次第。



赤塚先生は、スタジオ・ゼロ設立時のメンバーには入ってなかったそうですが、「スタジオ・ボロ物語」の中では、創立記念パーティーの記念写真の中に3人のゲストとして、赤塚先生と奥さん、園山俊二氏(←ギャートルズの)が写ってました。



スタジオ・ゼロでは、お金に困ってたようで、月給日には、給料が出るのではなく、重役たちからお金を徴収していたらしく(笑)、一人当たりの金額がだんだん増えていくので、「赤塚くんもひっぱりこもうよ」なんてセリフもあります。
というわけで、オバケのQ太郎は、元々は、スタジオ・ゼロの収入源にしようってことで、スタジオ・ゼロで生み出された漫画作品なのでした。





物足りなさついでに、もう1つ。
現在発売中のビッグオリジナル増刊 9/12号の「愛…しりそめし頃に…」が、「赤塚不二夫 大ブレーク!」とかいう話になっているというので、コンビニに行ったら、もう売ってませんでした。昨日はまだあったのに…
駅の本屋まで行って、立ち読みしてきました。感想としては、デジャブというか…
愛しりの次のコミックスをはやく出して!



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