2008年10月26日日曜日

記録メディアの栄枯盛衰

この前、報道番組風だけど実はバラエティじゃね?みたいなテレビ番組で、「証拠のテープを、わが番組が独占入手!!」みたいなことをやってたんですが



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カセットテープなんですね・・・まだ使ってるんですか。



私が最後にカセットテープを買ったのは、たぶん19年くらい前。大学の英語のリスニングの授業で使うから。



今は、MDでさえ、あまり使われていないんじゃないですかね。



CD-Rも、うちではずっと使ってないし。



今、世の中では、オーディオ記録用のメディアって、何が一番使われているんでしょうか。





パソコンの世界では、かつて、ものすげーよく使われていた記録メディア、フロッピーディスクも、今じゃ、ぜんぜん使われなくなってしまいました。



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先日も、とあるメーカーがフロッピーディスクの販売を終了するという記事が出ていました。

三菱化学メディア、3.5インチフロッピー販売終了へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/03/news079.html

この記事によれば、まだ販売しているメーカーはあるとのことです。





10年くらい前、「これが最後に買うフロッピーディスクかもしれないなぁ」と思って買った3.5インチフロッピーディスクが、まだ余ってます(笑)



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昔の雑誌広告から。





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花王の3.5インチフロッピーディスク。
最初、「なぜ花王がフロッピーディスクなんかを・・・」と、みんな戸惑ったんですが、雑誌のおまけディスクで採用されたり、値段も安かったりで、それなりに使われてました。
花王がフロッピーディスク業界に進出してきたのは、洗剤をつくるときに、細かい粒子を作る技術が、フロッピーディスクの磁性体を作るのに応用できた、とかそんな話だったような気がします。





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TDKの3.5インチフロッピーディスク。
TDKのフロッピーディスクはよく使ってました。なんとなく信頼できそうだったので。
この広告中で「省電力」をうたってます。そういえばそんなこと言ってたっけ。摩擦が少ないから、とかそんな理由だったような。





「I/O」 1984年5月号 (たぶん)



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マクセルの5インチフロッピーディスク。
マクセルのもよく使ってました。
よくわかんないけど大島渚。





「I/O」 1984年5月号 (たぶん)



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3Mの5インチフロッピーディスク。8インチものってます。
ちなみに、この人、中山美穂らしいです。





過去記事 「昔はカロリーメイトをよく食べてたな





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カロリーメイトの箱が、3.5インチフロッピーディスクを入れるのにちょうどいいです。



MOがちょろっと見えてますが、MOも、すっかり消えてなくなってしまいましたね。



フロッピーディスクの後継となる記録メディアとして、MOのほかに、データ用のMDとか、zipとかjazとかLS-120とか、いろいろ出てきましたが、どれもダメでしたね。





つづいて、キワモノ・・・



「Oh!MZ」 1984年11月号から



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QD、クイックディスク。



シャープのMZ-1500くらいでしか採用されなかった、マイナーな記録メディアです。



ファミコンのディスクシステムでも使われてました。



わらべの「かなえ」だった人と、テレビ番組「パソコンサンデー」に出演して有名だった、ドクターパソコンこと宮永好道。宮永さんは1999年に亡くなられました。





「Oh! MZ」1984年11月号から。



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3インチフロッピーディスク。ただし、右の真ん中は、5インチです。



広く普及したのは、「3.5インチフロッピーディスク」であり、この3インチフロッピーディスクとは、別のものです。



シャープのX1Dくらいにしか採用されなかった、マイナーメディアです。



さすが、シャープは、目の付け所が違います。







過去記事 「日立のパソコン・・・



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これも、3インチフロッピーディスクみたいです。





ついでに思いだしたこと。



噂でしか聞いたことないので、詳しいことはよくわからないんですが、キヤノンのワープロで使うフロッピーディスクが、キヤノンの純正品しか使えない!!という、なんだかなぁ~なものだったらしいです。





過去記事 「pio 昭和61年2月号 ~ ソノシートで思い出した





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これは、おっさん世代にしか理解できない。少なくとも、カセットテープが、記録メディアとして使われていたことを知っている年代でないと、理解できない。そもそもソノシートが何なのか、若者は知らない。



レコードプレーヤーでソノシートを再生して、それをカセットで録音して、そのカセットを、パソコンでLOADします。



もっと前、1980年ころのI/Oでソノシートが使われていたらしいです。大学のころ、サークルの部室の倉庫の中で、その雑誌を見たような記憶が・・・





過去記事 「CLIP-IT DS-7 (FUJIFILM)





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スマートメディアです。しかも、これは5Vタイプという初期のスマートメディアであり、その後、そこそこ普及したスマートメディアとは、互換性がありません。





中学生~高校生くらいのころ、FMラジオなどを録音したカセットテープ。いまだに残っているんですが、カセットテープを再生する装置がありません・・・



それにしても、時代が新しくなるにつれて、記録メディアが使われる期間も短くなっているような気がして、とっても不安です。



それと、デジタルになって、ノイズに強くなったのはいいんですが、記録メディアが、データを、どれくらいの期間、保持できるか・・・これはものすごく不安ですね。





2 件のコメント:

  1. こんにちは。はじめまして。
    記事が面白かったので書き込みさせていただきました。
    色々な記録メディアが出てましたね。
    懐かしく拝見させていただきました。
    ソノシート。懐かしいですね。
    アナログでしか意味を成さないものですよね^^;
    番外編になるかもしれませんが、任天堂のディスクシステムに使われていたメディアも取り上げて欲しいです。
    任天堂とシャープの仲が良いのでQDを一部改造(?)すると任天堂のディスクシステムに使えたらしいです。

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  2. 私はファミリーコンピューターを持ってなかったのですが、いとこの家には、ディスクシステムがありました。ほとんど使っていなかったようですが[E:coldsweats01]
    ここ数年の間に、粗大ゴミとして出されているディスクシステムを数回、目撃したことも・・・ 持ってた人、けっこう多かったのでしょうか。
    パソコンの記録メディアとしてのQDが入手困難になったころも、楽器店では販売され続けていたそうです。シンセサイザーなどで使われていた、とかOh!MZに書かれていたと思います。
    ここにも書いてありましたか。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF

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