2009年2月9日月曜日

手塚治虫2009 「手塚治虫のすべて」

手塚治虫先生が亡くなって、もう20年ですか。早いものです。あのとき、受験勉強してたんだよな。



なんだか、NHKで、「手塚治虫2009」と題して、特別番組を連日放映するそうです。

http://www.nhk.or.jp/tezuka/index.html
BS20周年企画
手塚治虫2009
~いのち・科学・未来へGO!~

没後20年というよりかは、BS放送開始20周年記念という意味のようです。



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今日は、「手塚治虫のすべて」という番組をやってました。



いぜん見たことがある番組を、もう一回放映するものでした。



たとえば



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これなんかは、ベレー帽をかぶってない手塚先生の衝撃的な映像があったり・・・



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手塚先生は、映さないでくれ、って言ってるのに。事務所チェックがよく通ったものだと。





さて、そんないつか見た番組の中で、これ。これがもう一度見られて、とてもうれしかったです。以前、録画してはあったんですが、どこにあるのか見つけられなくて。



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わが青春のトキワ荘
― 現代マンガ家立志伝 ―



ゲストの手塚眞氏も言ってましたが、これが、もう、貴重な映像もりだくさん。



たとえば、ナレーションを、藤子Aこと安孫子先生がつとめています。



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おそらく、そのころ、アニメのドラえもんが大ヒット中だったので、そういう意味で抜擢されたのかと?



赤塚先生は、菊千代と遊んでるし、石ノ森先生は、屋上のピラミッドにお酒を入れるとおいしくなる、とかどうでもいいこと言ってるんで、まあ、トキワ荘メンバーで一番のりにのってたのが、藤子不二雄だった、ってことですかね。



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あと、この番組のせいで、いまだに一部で有名らしい、宇土まんぶ君 (左側)



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赤塚賞をもらったけど、番組中の赤塚先生のインタビューでは、そんなやつ知らん、みたいなこと言われてて・・・



集英社のまんが章のパーティーの映像とか、もう、すげー!ですね。キラキラした女の人たちが、レビューみたいなのやってたり。今でも、パーティーでは水着ギャルがいるとか言いますけど。





さて、藤子A先生の「まんが道」を読んだことがある人にとって、この番組の中で、一番の見ものというのは・・・



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上の左端の人・・・



藤子A先生も、牧歌的な漫画を描かせたら並ぶものはいない、と誉めていた・・・



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そう、森安なおや氏



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なんか、もう、涙なしで見られません。



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森安氏は、ずっと漫画を描いていなかったそうですが、再び漫画を描き始め、この番組中で、作品を編集部に持ち込むシーンがあります。もうこれを見ると、胃が痛くなるというか、心がきゅーっとなります。



最後の最後で、こんな非情なラストが待っているという・・・。



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まじで、この番組は、漫画界における貴重な記録です。







ところで、ちょっと、うろおぼえですが・・・



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右端が、藤子F、その隣が、藤子Aです。
左から2番目が、永田竹丸氏。藤子Fこと、藤本先生が亡くなったときに、新聞の投稿欄に文章をおくってたのを覚えています。
左から3番目は、坂本三郎氏。その後何をしてたんだろうと思ったら、伝説巨神イデオンなどの作画監督をやってたんだそうです。最近知りました。びっくり。
そして、中央にどんといるのが、寺田ヒロオ氏。この番組でも、貴重な姿が見られます。漫画のあり方に疑問を抱き、すでに漫画家を辞めてました。トキワ荘の取り壊し前にメンバーが集まったパーティーにも参加せず、メンバーも、最近のテラさんは変だ、とか話をしていました。





この番組「わが青春のトキワ荘」って、その後のテラさん、森安氏のことを考えると、とても複雑な気持ちになります。





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