2008年5月12日月曜日

日本国憲法 第九条

さる5月3日は憲法記念日でしたが、おそろいの観覧車記念日だよね~。



ところで、その筋の情報によれば、年末に「ねじまきや」があるらしいです・・・本当?



で、そっちの話はおいといて、いつもながら変なタイトルをつけてしまいましたが、憲法についてブログで熱く語ろう、というわけではなく、

article9.ps

の話。Ghostscriptっていうと、あああれか、と思う人がいるかもしれません。
もっとも、最近のUnix系OSユーザーだと、何それ?っていう人が多いでしょうか。



PostScriptプリンタで使われているPostScriptというページ記述言語がありますが、PostScript互換のソフトウェアにGhostscriptというのがあります。昔、PostScriptはとっても高くて(というか、日本語フォントの値段が高かった)、貧乏な人たちは、ghostscriptというソフトウェアを使って、PostScriptファイルを表示したり、PostScriptじゃない安価なプリンタで印刷してました。



昔のGhostscriptは、それだけではアルファベットのフォントしか使えず、日本語を使えるようにするためのパッチがありました。そのパッチの中に、動作テスト用に、日本語を使ったPostScriptファイルのサンプルが入っていました。そのサンプルファイルの1つが、article9.psなのです。



このarticle9.psを表示してみると・・・



20080511



日本国憲法の第9条なんです。articleというのは、箇条、条項という意味があって、日本国憲法第9条は、Article 9 of the Japanese Constitutionだそうです。今辞書を引いたら、そう書いてありました([E:happy01])。



日本で作られたソフトウェア(パッチ)として、なにか日本らしいメッセージをこめたくて、これをサンプルとして入れておいたんでしょうかねぇ?



ぜんぜん関係ないですが、ときどき経済ニュースでChapter11、チャプター・イレブンっていう言葉を耳にしますが、あれは、連邦倒産法第11章っていうものだそうで、会社の経営が行き詰っちゃいました、もう倒産寸前です、借金をちょっとまけてくれませんか?っていうときのもの。日本の会社更生法みたいなものらしいです。





昔から、日本語対応のGhostscriptをインストールすると、どこかのディレクトリに、article9.psというファイルもコピーされていました。ところが最近、ふと気がつけば、FreeBSDのportsでGhostscriptをインストールした場合、このarticle9.psが無くなってしまっているじゃないですか。
あれ?どこいっちゃったの??? まじめな話、このarticle9.psって、動作テストするときに、とても便利だったのに・・・



article9.psが使いたくて、あちこち、探し回ってしまいました。



gs261j.lzhというアーカイブファイルの中に入っているのを発見しました。私の記憶の中でも、これはけっこう古いものです。



% lha ~/gs261j.lzh
PERMSSN    UID  GID      SIZE  RATIO     STAMP           NAME
---------- ----------- ------- ------ ------------ --------------------
[MS-DOS]                  1999  40.1% Jun 23  1992 gs261j/kanji/allkanji.ps
[MS-DOS]                  2411  45.6% Apr 20  1992 gs261j/kanji/article9.ps
(以下略)



タイムスタンプは1992年4月20日ですね。





FreeBSDのportsはどうなっちゃったんでしょうか。cvswebで、昔のportsを眺めて、探してみました。



どうやら、vflib対応版ghostscriptをインストールしたときは、article9.psもコピーされていたようです。ports/japanese/vfghostscript55ですが、現在はもうこのportsは削除されてしまっています。



このpkg-plistファイルを見ると



http://www.jp.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/japanese/vfghostscript55/Attic/pkg-plist?rev=1.16&content-type=text/x-cvsweb-markup



この中に

share/ghostscript/5.50vflib/vflib/article9.ps

というのがあります。



article9.psは、どの配布ファイルに含まれているのか、それを探すのが一苦労でした。



Makefileを見ても、ぱっとみて、よくわからず。



http://www.jp.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/japanese/vfghostscript55/Attic/Makefile?rev=1.51&content-type=text/x-cvsweb-markup



gs5.50-vflib-1.0.tar.gzが怪しいんですが、展開しても、article9.psは入ってない。
ほかのアーカイブファイルの中を見ても、どうも見つからないので、おかしい。いったいどこにあるんだ???



やっぱりgs5.50-vflib-1.0.tar.gzでした。この中にあるパッチファイル、gs5.50-vflib-1.0.diffに、含まれてました。ははは・・・なんでそんなことになってるんだ、わかりにくい。でも、昔は、こんな風にパッチにまとめてしまう方法、よくやってたような気もします。WWWが普及する前は(90年代前半)、ソフトウェアは、ネットニュースのfj.sourcesで入手することが多かったですし、パッチファイル1つだと、見た目でもわかりやすかったのかも。FTPよりもネットニュース、っていう時代、ありましたよね…



diff -Naur gs5.50/vflib/article9.ps gs5.50v/vflib/article9.ps
--- gs5.50/vflib/article9.ps    Thu Jan  1 00:00:00 1970
+++ gs5.50v/vflib/article9.ps   Sun Sep 20 09:39:18 1998
@@ -0,0 +1,97 @@
+%!PS-Adobe-2.0
+%
+% Article 9 of the Constitution of Japan
+% written in vertical direction using ...
+%      Fonts:
+%              Ryumin-Light-V, GothicBBB-Medium-V
+%      Operators for characters:
+%              show, widthshow, ashow, stringwidth, charpath, cshow
+
以下略



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