2008年12月17日水曜日

夢覚めやらず

写真はイメージです



まだ夢の世界がつづいてるというか、つづいていて欲しいと願っているのか。
クリスマスくらいまで、こんな気持ちのままかもしれません。







おみやげというかクリスマスプレゼントとして戴いたポストカードは、コードギアス反逆のルルーシュでキャラクターデザインなどを担当した木村貴宏さんの描き下ろしで、出演者の写真からイメージを膨らませたものだそうです。注目は、お腹らしいです。おなか。



そして、階段に飾られていたラフスケッチというかイメージボードみたいなものは、プラネテスのキャラクターデザイン、千羽由利子さんが描いたもので、「サンタが派遣でやってきた」のイメージを絵にしたものとのこと。貧乏夫婦が住むアパートの部屋の中の様子が緻密に描かれていたり、ゴールデンレトリバーがマジでかかったり、トナカイが保健所につれていかれて呆然としているサンタ(警告書?貼り紙?みたいなものを手に持っていた)・・・舞台を見たあと、一味違った楽しみが用意されていたのでした。



これらは、もちろん谷口監督の影響力があって実現できたことですけど、その谷口監督をアゴの先で操縦するプロデューサーって、いったいどれくらいの支配力を秘めているのか・・・





舞台は、1回見たくらいでは気がつかないこともあります。たとえば、「サンタが派遣でやってきた」では、孤高のミュージシャン・キヨシ&ミスお米・リツコ夫婦が、冒頭で話していた駅前の事故で死んだ人も出た、というのは、実は伏線になってたんですね。2回目のときに気がつきました。



犬が登場する必然性がいまひとつわからなかったんですが、元ネタがあったんでしょうか。
たしか無限のリヴァイアスで、意味不明なキグルミの人がときどき登場していたような・・・関係ないですね。



キヨシが歌っているときに、静かにフェイドアウトしていくサンタ。あのときの表情は、何ともいえないくらいよかった。それが見たいばかりに私は…





「44年後の証明」では、タキタトシヒコの「ひっかかったピョ~ン」のセリフって、気のせいかもしれないけど、前回の「宇宙人の証明」でもあったような。原作者が同じみたいだから、原作通りなのかも?



タキタはコハクちゃんと話をするとき、携帯電話をもっている仕草をしてるし、一方、コハクちゃんは、そんなことはしてない。もっとも、ユミコが電話しているときも電話の仕草はしていないので、津久井さんの演技なだけかも。
ユミコからの電話を、タキタが勘違いして「コハクちゃん!?」と叫ぶシーン。あそこ、電話を外して叫んでいるんですよね。だからユミコにはその声は聞こえてない。細かいですね。



個人的にすごく好きだったのは、おじいちゃんがプロポーズするときの話をコハクちゃんが聞いているとき、おじいちゃんがニコニコしている、っていうところ。照れているから笑ってごまかしている、みたいなことを言ってたけど、そのときのおじいちゃんは、すべてのことを知っているわけです。秘密をうちあけたいけど、まだそうするわけにもいかない。そんな心の中の密かなドキドキ感が、そのことに気がついた観客の側でも想像されるわけです。おじいちゃんは、コハクちゃんが生まれて、クロノトーキーのことを教えるまで、その間、どんな気持ちを持ち続けていたか、そして自分の運命を受け入れたことのつらさ、観客の方でいろんな想像がふくらんでいくので、語られないところでのおもしろさがたくさん詰まっている作品でした。



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