2006年1月16日月曜日

玄箱で遊ぶ

年末に買ったけど、動作確認しただけで、ほったらかしていた玄箱。この週末、ちょこっとだけいじってみました。



20051218-3



世の中には、玄箱の情報がいろいろあふれているようでありがたいです。ですが、今回は、自分流のやり方で、少しあがいてみました。



玄箱でホームサーバを構築、とかされているようですが、私にとっては、やっぱりFreeBSDが好き、玄箱は少し賢いNAS、というスタンスで、玄箱を使っていきたいと思います。



■ 玄箱のIPアドレスを調べる



玄箱は、Internet ExplorerなどのWebブラウザ経由で設定ができるようになっています。ブラウザで玄箱の設定ページを開くためには、玄箱のIPアドレスを知る必要があります。



玄箱は、デフォルトではDHCPでIPアドレスを取得するようになっているので、どのIPアドレスになるか、状況次第です。どうやって調べましょうか?



一番簡単な方法は、玄箱付属のCD-ROMに入っている「KuroBoxSetup.exe」を実行することです。



そのほかにも、いろいろ一般的な手段が使えます。



とりあえず、ブロードキャストアドレスにpingすれば、応答が返ってくるようです。FreeBSDマシンから、pingしてみました。うちのLANのブロードキャストアドレスは192.168.0.255なので、こんなかんじ。

FreeBSD# ping 192.168.0.255
PING 192.168.0.255 (192.168.0.255): 56 data bytes
64 bytes from 192.168.0.41: icmp_seq=0 ttl=255 time=0.363 ms
64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=0 ttl=155 time=0.476 ms (DUP!)

返事を返してきた元のうち、見覚えの無いIPアドレスが、玄箱のIPアドレスのはずです。



ふむ、all-0のアドレスにpingしても、返事を返してくるようです。

FreeBSD# ping 192.168.0.0
PING 192.168.0.0 (192.168.0.0): 56 data bytes
64 bytes from 192.168.0.41: icmp_seq=0 ttl=255 time=0.429 ms

よくわかりませんが、これをWindowsでやったら、うまくいかなかったので、Windows専用の方法を、1つみつけました。



スタートメニューの[ファイル名を指定して実行]を選び、「cmd」と指定して、コマンドプロンプトを実行しておきます。



スタートメニューの[ファイル名を指定して実行]を選び、「\\kuro-box」と指定します(kuro-boxは、デフォルトで設定されているコンピュータ名)。すると、玄箱で共有されているフォルダなどが表示されるはずです。



即座にコマンドプロンプトで「netstat -n」を実行すると、こんなふうに、玄箱との間のネットワークセッションが表示されます。

C:\Documents and Settings\名前>netstat -n



Active Connections



  Proto  Local Address          Foreign Address        State
  TCP    192.168.0.26:445       192.168.0.24:1208      ESTABLISHED
  TCP    192.168.0.26:4181      192.168.0.41:139       ESTABLISHED

Foreign Addressのほうで「:139」がついているもの(複数あればそのうちのどれか)が、玄箱です。



■ 玄箱のIPアドレスを固定IPアドレスにする



ブラウザで、「http://玄箱のIPアドレス/」を開きます。



ユーザー名とパスワードを尋ねるダイアログボックスが現れたら、ユーザー名は「root」と入力、パスワードは何も入力しません。



これで、玄箱の設定メニューが現れます。



DHCPでコロコロIPアドレスが変わってしまうのは不便なので、固定IPアドレスにしてしまいました。



「ネットワーク設定」の「IPアドレス設定」で、「DHCPクライアント機能」を「使用しない」にして、「IPアドレス設定」で空いている適切なアドレスを指定します。



Kurobakoip



■ 玄箱にログインする



玄箱では、最初からtelnetでログインできるようになっています。



Windowsだったら、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」を選び、「telnet 玄箱のIPアドレス」で、ログインプロンプトが現れます。



初期状態では、ユーザー名は「root」、パスワードは「kuro」でログインできるはずです。



FreeBSDのtelnetコマンドの場合、現在のユーザー名が最初に玄箱に渡されてしまうので、「-l root」(lは、エル)オプションで、ユーザー名を指定するといいでしょう(そうじゃないと、かならず最初の1回は認証が失敗してうざい)。

FreeBSD% telnet -l root 192.168.0.41
Trying 192.168.0.41...
Connected to kuro-box.my.domain.
Escape character is '^]'.
Password: (kuroと入力)
Linux (none) 2.4.17_kuro-box #2 2004年 3月 18日 木曜日 11:39:47 JST ppc unknown
root@KURO-BOX:~#

なお、「Password:」というプロンプトが帰ってくるまで、数秒かかります。ただ単純に玄箱が遅いのか、何かのタイムアウトまちなのか、よくわかりませんが、まあいいでしょう。



(追記) 原因は、名前引きのタイムアウトのようでした。/etc/resolv.confで指定されているネームサーバが、DHCPで使っていたときにADSLルータから渡された、プロバイダのDNSサーバアドレスになっていました。/etc/resolv.confを削除したところ、待ち時間がなくなりました。プライベートアドレスを逆引きしようとしていたんですかね。









■ 玄箱をシャットダウンする



玄箱にログインして、poweroffコマンドを実行しても、なんだか、勝手にOSが起動してしまうようです。



ググってみたら、情報が見つかりました。

LinkStation/玄箱 FAQ

echo -n EEEE >/dev/ttyS1」というおまじないを唱えてから、shutdownを実行すればよいようです。
AVRというマイコンがいろいろな制御をしているようで、シャットダウンするときにも、AVRにコマンドを送ってやる必要があるとのことです。



ちなみに、shutdownコマンドではなくpoweroffコマンドを実行したのでは、シャットダウンできませんでした。むむむ。

root@KURO-BOX:~# echo -n EEEE >/dev/ttyS1
root@KURO-BOX:~# shutdown -h now



Broadcast message from root (pts/0) Mon Jan  9 06:38:22 2006...



The system is going down for system halt NOW !!
root@KURO-BOX:~# Connection closed by foreign host.



■ Wakeup On LAN(WoL)で玄箱の電源を入れられるの?



ほかのパソコンから、玄箱の電源を入れることができたらいいなぁ・・・と思ったのですが。



だめっぽいです。



玄箱をシャットダウンすると、イーサネットデバイスの電源も落とされているようなので(スイッチングハブ側でLINK LEDが消灯します)、それじゃぁ、マジックパケットを玄箱が受信するはずがありません。



まえに、WoLできるNASがあると聞いたことがあります。今後、そういう製品が増えていくかもしれませんね。



■ 過去の記事







1 件のコメント:

  1. pochiはにょほほがここへにょほほとここまでにょほほと玄は応答したいです。

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