2007年6月12日火曜日

SHARP X1C ~ パソコンテレビX1 CS-801CS

このX1Cで、たくさんのことを学んだ・・・ 今の自分を育ててくれた、大きな要因になっていると思う。



2007061101



超高機能なHu-BASIC。あまりにも高機能すぎるため、BASICインタプリタ本体が巨大になり、64キロバイトしかないRAMのほとんどを占有され、フリーエリアはたったの21キロバイトちょっと・・・



BASICの次には、Z80のアセンブラ。いや、あのころはアセンブラとは呼ばずに、マシン語、機械語と呼んでいた。その名の通りで、LD A,01Hなどといったニーモニックで書かずに、アセンブラなしに、直接、3E 01 21 00 C0 CD xx xxなどとバイナリコードを手で入力したりしたものだった(笑)。



そして、マシン語によって、ハードウェアのもつ機能をフルに引き出すことの快感を覚えた・・・





2007061102





シャープのパソコンには、X1シリーズのほかに、歴史的にもっと古い、MZシリーズというのがあって、それはみな、クリーンコンピュータ思想というものに従っていた。クリーンコンピュータとは、BASICインタープリタなどの基本ソフトウェアが、ROMに記録されていなくて、カセットテープなどからロードして使うようになっていた。今のパソコンと同じ方式だ。



X1シリーズも同様に、クリーンコンピュータであった。

今にして思えば、時代を先取りしすぎていたと思う。RAMがふんだんにあって、高速な外部記憶装置があればよかったと思うのだが、たったの64キロバイト、カセットテープ(2700ボーと高速ではあったが・・・)しかないのに、クリーンコンピュータでは、あまりにもバランスが悪いのではないか。

他メーカーのユーザーからは、「お掃除コンピュータ」と、揶揄されたものだった。



裏側。





2007061103
RGB出力、TV
CONTROL端子、拡張ポート(ここに拡張用ユニットをつなぐらしいけど、とりあえず、この端子だけでも、1スロット分の信号が出てたらしい)、プリン
タ(んな高いもの、一生買えないと思ってた)、オーディオのボリューム、オーディオ出力(当然モノラルだ。そもそも、PSGっていうしょぼい音源だ)、リ
セットボタン(てゆーかNMIだ。厳密にはリセットじゃない)、ジョイスティック端子が2つ、使いみちのないキーボード端子(たしか、実はRS-232C
準拠らしい)。




定格消費電力30W。これくらいのパソコンを、今、作って欲しいものだ。


2007061104





キーボード。ファンクションキーが5個しかないのが、今ではめずらしいか。



BREAKキーってのもないか。たしかBASICのプログラムの実行を中断させるには、SHIFTキーを押しながらBREAKキーを押すはずだった。多機種のユーザーは、たいてい、SHIFT+BREAKってのを知らず、店頭のデモ機を触っているときなど、ちょっと優越感のようなものを感じたものだった。
2007061105





テンキー部分。雑誌に掲載された、16進ダンプリストをひたすら入力したものだった。
X1は、パソコンテレビというだけあって、スーパーインポーズ機能という、テレビ画面の上にコンピュータ画面を表示する機能があり、テレビを見ながら、16進ダンプリストの入力をしたりしたものだった・・・懐かしい。
2007061106





カセットをコントロールするボタン。ソフトウェア的に、カセットをコントロールすることもできた。無音部分を探して、早送りする機能もあり、妙に高機能なために、フロッピーディスクなんかいらないじゃん、という錯覚をする元凶ともなった。現実問題としては、フロッピーディスクドライブは、あまりにも値段が高すぎて買えなかったのである。
2007061107





なぜか、この部分が、パカッっと外れて、VRAMがのったボードが露出する。初代X1はVRAMが別売りだったが、X1C、X1D以降は、VRAMは標準装備になっていた。
2007061108





ジョイスティック。アタリ仕様というやつが、そのまま使えた。これは松下のMSX用に販売されていたもの。キングコングの広告のやつ。





2007061109



あ、これだ、これだ。広告があった。



2007061114




RGBディスプレイ・ケーブルと、TVコントロール・ケーブルの、2本で、専用ディスプレイテレビと接続する。TVコントロール機能は、テレビのチャンネル変更や、ボリュームアップ・ダウン、タイマーでテレビのオン・オフなどをすることが可能、X1本体の電源がオフのままでも、X1のキーボードの、SHIFTキーを押しながらテンキーを押すことで、テレビを操作することができた。
たしか、キーボード用のサブCPUの配下に、TVコントロール機能がぶらさがっていたので、そういう芸当ができた。



2007061110





箱も残ってる・・・



2007061111





広告から。



2007061112



赤いのって、おしゃれだなと、今だとそう思う。





カセットデッキ部分のとなりは、たしか、プロッタプリンタを装着するためのスペースだったような気がする。でも、そんなの、見たことないぞ・・・



MZ-731は、ちょうどそういう感じになる。広告から。





2007061113







■ 過去記事





2 件のコメント:

  1. はじめまして、arkoujiと申します。
    私のブログでもX1のことを書いたのですが、その折「X1」で検索してこちらのページを知りました。
    私も同様にX1でいろいろ学びました。の割にはあまり進歩がありませんが。結局マシン語は使えませんでした。BASICだけでしたね。
    純正モニタは壊れてしまい、X1で使えるモニターをヤフオクで落としました。いまどきのモニターがつかえませんからね。できる限り稼動状態を保ちたいと思っています。

    返信削除
  2. うちの純正ディスプレイテレビも、10年目くらいで、電源が入らなくなってしまいました。X1C本体は使わなくなったあとも、テレビとして活躍してくれたんですが。
    当時の8bitパソコンは、映像の同期信号が15kHzくらいで、そんな低いものに対応したディスプレイは、もうずいぶん前になくなってますね。
    アップスキャンコンバータが使えるといいんですが、デジタルなRGBってのは、ほとんど無さそう・・・
    http://www.micomsoft.co.jp/xav-2s.htm
    あたりのは、アナログRGBだけで、デジタルRGBはダメと書いてありますが、なんか、ちょっと工夫すれば使えそうな気もするんですが。
    ��ひょっとして、FPGAで自作できたりするのかも・・・)
    デジタルRGBっていうと、いまどき、DVIとかのことになってしまうらしいので、「TTLレベルのRGB 8色の映像信号」とか言わないと、通じないのかも・・・
    つぶやき
    このブログの文体、なんか変だ>>自分
    今気がついた。

    返信削除