2007年5月23日水曜日

(むしろ笑った)日曜に買ったデジカメに16MBのSDカードが付属してました(驚き!)

日曜に買ったデジカメ・・・





に、SDカードが付属してたのですが、その容量が16メガバイト・・・



20070522






まず、素朴な疑問として、

710万画素なデジカメ。
16メガバイトの容量で、何枚撮影できるの?

とか思うかもしれませんが(・・・10枚くらいかしらん?!)、いやいや、私が思ったのは、

2007年5月現在に、16MBなんていう少容量のフラッシュメモリが、新品として存在している

こと自体が、ものすごく珍しいことなのではないかと感じました。



半導体の製造技術ってのは、年々、微細加工技術が進歩していって、大規模な回路を、ちっちゃなサイズの中に、低コストで作れるようになる、ってカラクリがあったわけです(最近、かなりキビシーようですけど)。



しかし、トランジスタなどの回路の素子自体のサイズは小さくなりますが、チップの面積には小ささの限界があるわけです。



たとえば、パソコンの心臓部であるCPUには、チップ内の回路と、チップ外の回路をつなぐための信号線が何百本もあるわけで、その信号線をつなぐための端子を、半導体チップ上に作っておかなければなりません。チップは小さくできても、端子の個数がたくさんあるので、その分だけ、面積を確保しておかなければならないため、チップ面積の小ささの限界があるわけです。



メモリの場合は、CPUとは違って、そんなにたくさんの端子は必要ないと思われますから、たぶん、面積をもっとずっと小さくできるとは思います。だけど、米粒みたいなちっちゃいチップを、パッケージングする(シリコンチップを、樹脂とかで保護したり、端子をつないだりすること)っていうのも大変です。



というわけで、必然的に、最小のチップ面積というものがあるわけで、そこから、その時代時代の微細加工技術レベルに応じて、最小のメモリ容量が導かれるわけです。



で、個人的に、いまどき、16MBってありえるか~?! コスト割れしてんじゃないの? とか直感的に思ったんですけど。



そんなに少ない容量の製品を今買いたいと思う、奇特なお客様が、いまどき、そんなにいるとは思えません。容量が少なければ、チップ単体での製造コストは下がりますが、パッケージングコストや、流通その他の販売にかかるコストなどは下がりません。



もしかして、倉庫の奥から、デッドストック品が大量に見つかったとか?



または、実は64MBくらいの容量があるんだけど、ヒューズを切って16MBの容量しか使えなくして出荷してたりとか



・・・ 以前、ハードディスクでそういう小細工をして、容量を少なくする代わりに値段を下げているものがありました。ハードディスクの中に入ってるお皿の枚数は1枚以下には減らせないので、お皿の半分程度しか使えないようにする細工がしてあったとかで。



もちろん半導体の世界でも、そういうことはフツーにやってて、実は中身はまったく同じCPUなんだけど、利用できるキャッシュメモリの量を半分に減らして、低価格版の製品としてたり。・・・ 古くは、製造上の欠陥のあったチップを、機能削減した廉価版として、正常品として出荷する小細工だったみたいですけど、欠陥なしでそこそこうまく作れるようになっちゃったとか。



それなら最新の微細加工なんか使わずに、昔どおりのものづくりのやり方で、少ない容量の製品を作ればいいじゃん、と思うかもしれませんが、大量生産のマジックのようなもので、そっちのほうが、かえってコストが高くついちゃうそうなんですよね。



これって現代社会のひずみってやつ?



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