2005年11月20日日曜日

FreeBSDをQEMUからVMware Playerへ引越し

また、また、また、また、Windowsがぶっこわれました。Windows Updateしたら、2度と起動しなくなりました。セーフモードでも起動しないし、修復インストールをしても、インストール終了後やはり起動しません。なんで、このPCは、Windowsがこうも頻繁に壊れるのかと・・・これで半日つぶれました。トホホな土曜の午後。



さて気分を変えます。



VMware Playerという仮想マシンが無償で利用できるようになっています。私もいろいろ試してみましたが・・・いいですよ、やっぱりVMware。



昔、Linux版のVMware Workstation 2.0を、FreeBSD 4.x上で使っていたことがあります。ちなみにFreeBSDでは、けっこうな種類のLinux版アプリケーションを実行することができます(Linuxをエミュレーションするのではなく、システムコールの変換を行うだけなので、非常に高速動作が可能です)。つまりこの場合、ホストOSがFreeBSDでゲストOSとしては、たとえばWindowsなどを動かしていた、というわけです。しかし、FreeBSDのバージョンがあがっていくうちに、いつのまにかVMwareがまともに動かなくなってしまい、VMwareはもう使わなくなってしまいました。



VMware Playerは、仮想マシンを作成する機能はなく、どこかで仮想マシンをもらってきて、その仮想マシンを実行できる、というソフトです。しかし・・・えいやっ!と気合をいれると、なんとか仮想マシンを自分で作れてしまうようです。



今回は、以前、QEMUで動かしていた仮想マシンのFreeBSDを、VMware Playerで実行できるようにしてみました。

(ぼやき)
ひさしぶりにQEMUでFreeBSDをうごかしてみたところ・・・あれれ?おかしいぞ、と。



前々回、Windowsがぶっこわれたときに、その影響で、QEMUで動かしていたFreeBSDのディスクイメージファイルが壊れてしまっていたようです。なんどもfsckを実行して修復を試みましたが、いまだにいくつかエラーがでています。



■ 参考





■ VMware Player用仮想マシンのつくりかた・要約メモ



○ ディスクイメージ・ファイルの作成方法



  • (方法1)
    VMwareで使用するディスクイメージファイル(*.vmdk)は、QEMUに付属しているqemu-img.exeコマンドを使って作成できます。たとえば

D:\qemu>qemu-img create -f vmdk FreeBSD-Disk.vmdk 8G

  • (方法2)
    NHCというツールを使って、QEMUで使用するディスクイメージを、VMware用のディスクイメージへ変換できます。


NHC
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/2994/tool/nhc.html



私のところの、ディスククラッシュしたディスクイメージは、変換しようとしたらエラーがでて、変換できませんでした・・・。しかたないので、新しくqcow形式のディスクイメージをつくって、壊れたファイルシステム上のファイルを、新しいディスクへコピーしました。



○ VMwareの仮想マシンの作成



仮想マシンのファイル(*.vmx)は、実はただのテキストファイルです。テキストエディタで*.vmxファイルを開いて、中身を適当に書き換えれば、自由自在に仮想マシンを作れてしまうようです。



■ VMware Playerの入手



以下のところからダウンロードできます。



http://www.vmware.com/download/player/



ちなみに、このページでダウンロードできる「Browser Appliance」というのは、UbuntuというLinuxがインストールされた仮想マシンのイメージです。
よく知りませんが、これだけでも、そこそこ遊べます。Mozilla Firefoxが実行できます。



説明にしたがって、VMware Playerをインストールします。インストール完了後、一度、Windowsを再起動させる必要があります。





■ QEMUのディスクイメージをVMwareのディスクイメージへ変換



上で書いたMHCというツールを使います。作業はこんなかんじです。



vmware-01



変換元ファイルとして、QEMUのディスクイメージファイルを選択します。



vmware-02





変換先の形式は、「VMware4 1ファイル」です。



vmware-03





アダプタのタイプとして「IDE」を選択します。



vmware-04





変換先ファイルとして、新しく作成するVMware用イメージファイルの名前を適当に指定します。



vmware-05





しばらくすると変換が終了します。



vmware-07



■ VMware Playerを実行する



とりあえず、こんなFreeBSD.vmdkファイルで、FreeBSDが起動します。



「FreeBSD.vmx」をダウンロード





このFreeBSD.vmxファイルでは、ディスクイメージのファイル名を「FreeBSD-Disk.vmdk」としているので、変換したイメージファイルの名前は、FreeBSD-Disk.vmdkにしてください。



FreeBSD.vmxファイルと、変換したディスクイメージファイルFreeBSD-Disk.vmdkを同じフォルダに入れておいて、FreeBSD.vmxをダブルクリックします。または、VMware Playerを起動してから、FreeBSD.vmxファイルを選択してもかまいません。



おー。



vmware-10



FreeBSDデフォルトのしょぼいブートセレクタ。



vmware-11



ブートメニューがきた。



vmware-12



ブートしました。ディスククラッシュした影響で、なにやらエラーメッセージがでてますが・・・



vmware-13





VMware Playerウィンドウの中をクリックすると、マウスとキーボードがVMwareの配下になります。Windowsに戻るには、CtrlキーとAltキーを同時に押します。これはQEMUと同じですね。



■ FreeBSDの設定を変更する



QEMUのときはイーサネットデバイスが「ed0」でしたが、VMwareだと「lnc0」になるようです。そのため、/etc/rc.confで、
ifconfig_ed0="....."
となっているところを
ifconfig_lnc0="....."
へ変更します。



vmware-14



変更を反映させるために、とりあえず、FreeBSDを再起動。



うれしいことに、VMwareでは、ネットワークが、bridge、NATどちらも快適に使えています。QEMUでは、なんかいろいろめんどくさくて、結局sshのポートフォワーディングを使っていたのにくらべると、ホント、らくちんです。



vmware-15



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