2005年11月20日日曜日

(VMware) FreeBSD 6.0-RELEASEのインストール

VMware Playerで、FreeBSD 6.0-RELEASEを新規インストールしてみました。



(1)
FreeBSD 6.0-RELEASEのISOイメージファイルを、ダウンロードします。ネットワークインストールできるので、6.0-RELEASE-i386-bootonly.isoという、ファイルサイズの小さいもので十分でした。



ftp2.jp.freebsd.orgからダウンロード



(2)
vmxファイルにて、ISOイメージファイルがCD-ROMとして認識されるようにします。
こんな風に書いておけばよいようです。

ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.startConnected = "TRUE"
ide1:0.fileName = "6.0-RELEASE-i386-bootonly.iso"

上記を書いたファイルFreeBSD6.vmxをここにおいておきます。



「FreeBSD6.vmx」をダウンロード







(3)
新規にディスクイメージファイル(*.vmdk)ファイルを作成します。



VMwareで使用するディスクイメージファイル(*.vmdk)は、QEMUに付属しているqemu-img.exeコマンドを使って作成できます。qemu-imgは、コマンドプロンプト上で実行します。サイズ8GBのディスクを作るには、こんな感じになります。

D:\qemu>qemu-img create -f vmdk FreeBSD-Disk.vmdk 8G

参考:Windows上でQEMUを使ってFreeBSDを動かす



(4)
VMware Playerを実行します。



FreeBSD6というフォルダを作って、以下の3つのファイルを置いておきます。



  1. ISOイメージファイル 6.0-RELEASE-i386-bootonly.iso


  2. 仮想マシンの設定ファイル FreeBSD6.vmx


  3. 仮想ディスクイメージファイル FreeBSD-Disk.vmdk


FreeBSD6.vmxをダブルクリックすれば、VMware Playerが起動します。



FreeBSDのインストールCDから起動するはずですが、CDから起動しない場合は、仮想マシンが起動しはじめた直後にEscキーを押すと、どのデバイスから起動するか選択するメニューが表示されます。



画面の下のほうに書かれているように、このときEscキーを押すと
vmware-100



ブートデバイスを選択できる
vmware-100



(5)
あとは、FreeBSDを普通にインストールできます。バージョン6でも、FreeBSD 5.4のときとあまり違いはありません。



参考:Windows上でQEMUを使ってFreeBSDを動かす



いつもどおり「Custom」でインストール。
FreeBSD6-01



仮想ディスクごとコピーしやすくするために、わざと8Gと小さいディスクにしてみました。ディスクまるごと、FreeBSDに割り当てます。
また、しょぼいブートセレクタはいらないので、とりあえず、ここでSキー(Set Bootable)を押して、FreeBSDのスライス(パーティション)から起動できるようにしておきます。
FreeBSD6-02



ブートマネージャはインストールせずに、「Standard」にします。
FreeBSD6-03



スワップパーティションと、残りはすべてルートパーティションに割り当て。
FreeBSD6-04



インストールするものを選択。
FreeBSD6-05



FTPでインストールします。
FreeBSD6-06
ここではVMwareのネットワークをNATにしています。ゲストOSでFTPサイトにアクセスできるようになっていれば、FTPインストールもできるはずです。ブリッジにしている場合は、ネットワーク環境によっては、Proxyサーバを指定してインストールしなければならないかもしれません。下のほうの「■VMwareのネットワーク機能」も参考にしてください。



ftp2.jp.freebsd.orgからインストール
FreeBSD6-07



ネットワークインターフェイスは、lnc0を選択
FreeBSD6-08



VMwareでNATを使っているときは、DHCPでアドレスを取得します。Bridgeでも、ホストOSが接続しているネットワークにDHCPサーバがあれば(ADSLルータを使っている場合、DHCPサーバ機能を提供している場合が多い)、DHCPでアドレスが取得できます。
FreeBSD6-09



ここでは、ネットワークアドレスが「192.168.217.*」になっていますが、たまたま217になっただけのようで、別のパソコンでVMwareを動かしたときは、217ではありませんでした。
FreeBSD6-10



Commitを選択して、インストール開始。
FreeBSD6-11



ほんとにインストールしていいのか、聞いてくる。Yesを選択。
FreeBSD6-12



ファイルのコピー中。QEMUのときよりも速い気がする。
FreeBSD6-13



packageも、ついでに楽々インストールできちゃいます。
FreeBSD6-14



便利だな~
FreeBSD6-15



インストール終了後、インストール済みのFreeBSD 6.0-RELEASEで起動。ブートメニューでデーモン君がいなくなっていますね。
FreeBSD6-16
/boot/loader.confloader_logo="beastie"と書くと昔のデーモン君になります。loader_color="YES"も書けば、赤デーモンになります。



ログインプロンプト
FreeBSD6-17







■ VMware内のFreeBSD 6.0-RELEASEで、時計が狂う



VMwareで動いているFreeBSD 6.0は、なぜか、どんどん時間が遅れていきます。googleで検索したところ、VMwareの掲示板で、とりあえずの解決方法が載っていました。



FreeBSD 6.0 guest time problem



/boot/loader.confに、

hint.apic.0.disabled="1"

と書いておけばよいそうです。



これでいいかなと思ったのですが、それでもときどきおかしくなります。さらに/etc/sysctl.conf

kern.timecounter.hardware=i8254

も書いたほうが、経験上、ましかなとも思うのですが・・・
これでいい場合もあれば、どうしても時計が狂う場合もあります。
なお、FreeBSD 5.4Rでは、時計はあっているようです。



とりあえず、情報待ちの状態です。



■ VMware toolsはどうする?



VMware toolsというのをインストールすると、ゲストOSの機能を拡張したり改善できるのですが、入手方法とかライセンスの問題とかがあるかもしれません。



で、VMware toolsはインストールしなくても、とりあえず、それなりに使えていますので、私はインストールしていません。



■ VMwareのネットワーク機能



VMwareでは、仮想マシンに対して、イーサネットがエミュレーションされます。このイーサネットは、3種類の動き方をします。



VMware Playerウィンドウの上のほうにある「Ethernet」というボタンで、Bridged、NAT、Host-onlyの3種が選択できるようになっています。



  • Bridgedは、ブリッジ接続なので、ホストOSが接続しているのと同じネットワークに、直接参加できます。
    ADSLルータ経由でパソコンがインターネットに接続している場合、このブリッジ接続が一番手軽かもしれません。


  • NATは、VMwareでアドレス変換されて、ホストOSのネットワーク機能経由で、外部のネットワークへでていきます。
    セキュリティ対策の厳しいネットワーク環境では、かってにネットワークへ機器を接続することが禁止されている場合があります。そのようなときはこのNATを指定します。
    また、ノートパソコンでモバイルしたいときも、状況に応じて接続するネットワークが変化するため、NATが適しているかもしれません。


  • Host-onlyは、ホストOSとのみ通信できます。




1 件のコメント:

  1. とてもわかりやすく参考にさせていただきました。
    私のブログでもFreeBSDネタを少し書いているのでトラックバックさせてください。

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